セリアA 2014ー2015 | AIR-JOURNAL

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欧州サッカーについて熱く語るブログとして始めましたが、生活環境や様々な事由により方向転換、特に大きなテーマ等はなく、自分の趣味や好きな物事について、自由気ままに書いていきます。スポーツ、音楽、ファッション、マンガ&アニメ、旅行などなど・・・


絶対王者ユベントスが4連覇を達成。
ユベントス
ローマ
ラツィオ
→来季CL出場権を獲得。
フィオレンティーナ
ナポリ
→来季ELの出場権を獲得。
※ユベントスが国内カップ戦を優勝した事で、国内リーグ6位のジェノアが繰り上げでEL出場権を獲得したが、ライセンス取得の問題でジェノアのEL出場が認められず。よって国内リーグ7位のサンプドリアがEL出場権を獲得した。


今シーズンも結果的にはユベントスが圧倒的な強さを見せつけて首位を独走。国内リーグ制覇は正直「余裕」だった事で、複数のコンペティションを全力で戦う事ができた結果、国内リーグと国内カップの2冠に加えて、CL準優勝という業績に繋がった。昨シーズン唯一ユベントスのライバルとなったローマは、今シーズンも唯一ユベントスに対抗できるチームとして期待は大きかったが、年明けから深刻な得点力不足に悩まされ失速。最終的に2位で終えた部分は一定の評価には値するが、少し不出来だった印象が強い。

そんな低調なローマに代わって、ユベントスを追随したのはラツィオ。最終結果は僅か勝ち点1の差で3位となったが、来季CL出場権を獲得した。クローゼ、フェリペ・アンデルソン、パローロ、カンドレーバが二桁ゴールをあげて、マウリ、ジョルジェビッチも8得点。攻守において組織的なサッカーが根付いた今シーズンは、セリアAで最もインパクトを残したチームだったと言えるだろう。

不甲斐ない今シーズンを過ごしたナポリはリーグ後半戦から次第にローマとラツィオに離されて、最終的にはフィオレンティーナにも抜かれて5位。何とかEL出場権は獲得したが、CL出場権を逃したのは痛手と言えるだろう。

ジェノアとサンプドリアが躍進。上位集団を除けば、この2チームが今シーズンのセリアAを盛り上げたのは間違いない。来シーズンの更なる飛躍の為に、継続性をどれだけ維持できるかがポイントだ。

今シーズン最も不甲斐ない成績となったのはミラノ勢:インテルとミラン。共にEL出場権すら逃す稀に見る停滞。特にミランは完全にチームが崩壊、インザーギ監督も全く手直しできず御手上げ状態の1年となった。長友と本田:日本代表を引っ張る二人が揃って、この低迷チームで出番に恵まれていないのは、少なからず日本代表にとってはマイナスだろう。

得点ランキングでは、なんと38歳のトニが得点王に輝いた。(イカルディも同数ゴールで得点王)勿論、最年長記録を塗り替える偉業となった。テベスは2年連続で得点王こそ逃したが、今シーズンも20得点の大活躍を見せた。特に試合の勝敗を分ける貴重なゴールが多かったのは印象的だった。ベラルディ、ガッビアディーニ、ディバラなどの、次代の得点王になれる逸材がランキング上位に現れた。

今シーズンのセリアAは昨シーズン以上にユベントスの一党独裁が強かったが、ローマに次ぐ第二勢力が力をつけた事で、リーグ全体のレベルは少し格上げされたのではないか。来季はここにミラノ勢が絡んでくる様になると、セリアAも更に面白くなるのではないか。


最後に僕が選ぶセリアA/ベストイレブンとMVPはこちら↓↓


GK:ブッフォン(ユベントス)
間違いなくセリアAのみならず、世界最高のGK。今シーズンは国内リーグ、国内カップ2つ、CLと試合数の多い過酷なシーズンとなったが、アッレグリ監督が巧みなローテーションを駆使した事で、大ベテランのブッフォンもコンディションを落とす事なく戦い続ける事ができた。

DF:ボヌッチ(ユベントス)
今やイタリア代表でも不動のCB。キエッリーニ、バルザーリが負傷で離脱した事もあり、今まで以上に守備での貢献度が求められた今シーズンだったが、3バックと4バックの併用にも柔軟に対応、ユベントスの強固な守備陣を統率した。

DF:ルガーニ(エンポリ)
今シーズンはリーグ戦全試合に出場。飛躍の一年になった。レンタル移籍を終えて来季はユベントスへ戻る。未来のイタリア代表を背負うだろう逸材の今後にも注目したい。

DF:フロレンツィ(ローマ)
ここ数シーズンはリヒトシュタイナーがセリアA最高の右サイドバックだったが、今シーズンはローマの主力へと成長したフロレンツィの方が高く評価できるだろう。サイドバック、サイドハーフ、ウイングどこでも対応できる柔軟性と豊富な運動量が最大の魅力。積極的な攻撃参加でローマ攻撃陣の軸となった。

DF:ホレーバス(ローマ)
今年のセリアAは左サイドバックで抜き出た活躍を見せた選手はいないが、強いて挙げるならば、新加入のアシュリー・コールに定位置を渡さずに一定の活躍を見せたホレーバスだろう。エヴラはユベントス加入1年目ながら安定感あるパフォーマンスだったが、負傷離脱もあって出場試合数はやや少ないか。

MF:マルコ・パローロ(ラツィオ)
本来ならば絶対的存在:ピルロを選びたいところだが、今シーズンは衰えが隠し切れずコンディション面に不安があって、出場試合数も限られていた。遅咲きアンカー:ヴァルディフィオリもブレイクしたが、ラツィオの大躍進を支えたパローロが最も印象深いだろう。今シーズンは得点でもチームに貢献している。

MF:マルキージオ(ユベントス)
ピルロに代わって今後のユベントスの中心となるのは彼である。今シーズンはアンカーでも躍動し、ビダルの不調もあって負担は大きかったが、見事にリーグ4連覇に貢献している。両足から繰り出す正確なミドルシュートも際立っていた。

MF:ポール・ポグバ(ユベントス)
今シーズンも大きな飛躍を遂げて、いよいよ世界トップスターの仲間入りか。怪我もあり出場試合数はやや少ないが、パフォーマンスを見る限り、一年間フル稼働できていれば更なる活躍を見せてくれただろう。今や移籍市場で一番の人気若手銘柄だが、果たして来シーズンは…ユベントスにいるのかいないのか…。

FW:カルロス・テベス(ユベントス)
ユベントスのリーグ4連覇に貢献。チーム戦術が素早い縦への意識を高めたことで、より一層テベスの長所が活きる形になった。CL制覇には届かなかったが、まだまだ高いレベルでキャリアを積み重ねている。

FW:パウロ・ディバラ(パレルモ)
セリアA次世代のスターが現れた。優秀なタレントを次々と産み出しているパレルモに彗星の如く現れたディバラはメッシの後継者と言われる程の逸材。今シーズンは13得点をあげて、セリアAで最もインパクトを残した選手だろう。ユベントスへの移籍が決まり、来季の更なる活躍が期待される。

FW:イカルディ(インテル)
今シーズンも不甲斐ない一年を送ったインテルの中で孤軍奮闘した。最終的にはトニと並んで得点王に輝いた。やや強引にも見えるゴールへの執着心は、ストライカーとしてのプライドが伺える。ディバラと共に今後のセリアAを担う逸材だろう。


MVP:カルロス・テベス(ユベントス)