:)暴力的表現注意








いたい、いたい、と袖を捲りあげた君の真っ白な腕には赤紫の大きな痣があった。白い肌が余計にそれを際立たせて痛々しくうつる。部活の練習中に派手に転んでしまったの、と君は言った。きっと君は咄嗟に腕で体を庇ったのだろう。だからこんなにひどい痣になってしまったのだろう。

ぞくり、と背筋に快感が走る。

軽く押してみれば短く鳴いて腕を引っ込める君。ああ、鬱血してしまっているのか。それはさぞ痛いのだろう。素敵だろう。気持ちいいだろう。君の肌の白さによく映える。俺はそれが好きになってしまった。まるで初恋だ。一目惚れだ。胸が心地よく高鳴って呼吸をつい忘れてしまいそうになるのだ。首を締めたときにできる手の跡なんて堪らない。きっと君の首筋によく似合うに違いない。今にでもそうしてやりたい気持ちに駆られる。それにしても君の手首は細くて力を込めて握ればすぐにもげてしまうのでは、とわくわくする。でもそれはいけない、ダメだ。君の綺麗な手が握れなくなってしまうから。手首は残しておかねばならない。手首以外でもそうだ。四肢は残しておかなくてはならないのだ。ただ君の真っ白な雪のような柔らかな肌に赤や青や紫の華が見たいのだ。それだけが見たいのだ。きらきらと瞳が輝く。小首を傾げてこちらを伺う君に優しく笑いかけて、首筋を撫でてやった。