『今日、ドラマの飲み会に行ってくる』

『分かった、飲み過ぎないように気をつけてね』



そう二人が連絡を取った日。

櫻井は二宮との約束通り、撮影のあったドラマの打ち上げをしていた。


バラエティーやニュースで活躍する櫻井にとって、メンバーの二宮や松本ほどドラマとは縁がない。

飲み過ぎない程度にアルコールを飲んでいたが、場の雰囲気に酔って話も進んでいた頃だった。









「(あと1時間で終わると思う。と、これでいいかな)」

「なー櫻井くん、君はどうなの?」

「あ、すいません。なんですか?」

「親なら孫見たいよなって話だよ笑お前さては聞いてなかったな〜笑」

「もーやめましょうよ笑翔くんは子供居ないから分かんないですって!」

「そーっすよ笑アイドルで頑張ってるんですから」

「ははっ、ごめんなさい笑事務所もちょっと厳しかったりするんで」

「でも結婚願望くらいはあるだろ?」

「まああるにはありますけどね。」

「え?なになに、もしかして好きな人でもいるんですか?」

「あ、もしかして!今連絡してた人?!」

「ちげーよ笑マネージャーだって。明日の連絡してたの」

「なんだよ〜釣れねーな笑」

「まあでもそんなもんだよ、」









何気ない一言だった。

二宮を託した二宮の母はどう思っていたのかなんて、櫻井は深く考えてはいなかった。


夫が亡くなり、自分もいつかこの世を去ることを少しでも想像したのかもしれない。

その前に、愛息子の子供を見たいという気持ちも湧いたかもしれない。







勿論これは推測の域を出ない考えではある。だが、櫻井にとって二宮とこの先も共に生きることが子供を作れないということとイコールで繋がることを良く知っていた。


アイドルだから。

そう言い続けることが出来るのも、あと何年続くかは分からない。










二人に自分の子供を育てるという願望は無くても、その親は?

その親が願った時、櫻井は何をしてあげられるだろうか。



分かりきったはずの事実と今までだって何度も向き合ってきた。それでも二人が出した結論は二人でいたいというものだった。

そしてそれと同時に、その結論は二人の結論でしかないということにもなるということを

櫻井は改めて実感したのだった。













酒飲まねーとやってられねぇッスよね!兄貴!(小並感)











流奈。