鍵山相談役 講演
現在の風潮に対して、
イギリスの哲学者、ジョンスチュアートミル
「自由を求めれば求めれば不自由になる。」と言っている。
また、フランスの作家であり、操縦士の「サン・テグジュペリ」
「真の幸せとは自由の中に存在するのではなく、義務の甘受の中に存在する。」
と言っている。
掃除は下座行。そこには「忍」が必要。
「忍」というのは弱々しいイメージがあるが、「忍」こそ強い意志と継続が
なければできない。
忍びの徳たるは持戒苦行も及ばざる所なり。
問題や災難の解決の仕方は、問題に対して向き合い、「覚悟」、「決断」
をし、私利を捨てることで対応の仕方
また飛躍をするときにも覚悟、決断、私利私欲を捨てるときに叶う。
今良くても将来に良くないことは潔くやめ、どんなに失敗しても
「失敗したから、頑張れた」「失敗したから努力できた」 「失敗したから工夫でき
た。」という心の習慣を持つことで人生が前向きになる。
「こうだったから、こうなれた。」ではなく「こうだったのにこうなれた」
「こうだったからこそこうなれた。」
何もないと嘆くよりは、何もない事を武器にする。鍵山相談役は、「背水の陣」
どころではないなく、「水中の陣」だった。何もない事が最大の武器に。
草一本刈るにも意義と価値を見出す。それを見出せなければ意義も価値もない
作業となってしまう。
大きな草も、小さな草も抜くのは一緒。それなら小さいうちに抜いていくほうが
良い。問題も大きくなる前に取り除く。
目に見えない問題も推測をして、問題が小さいうちにつみとってしまう。
「氣」は生命の原動力。活力の源泉。
ゴミ、汚れを取る事で良い「氣」を伝える。
皆が良い氣を放ち、広げ、それが拡散し、そして自分に返ってくる
そんな社会にしたいとおっしゃってました。