以前、チームの反省会にて、「声を出していきましょう」と言ったことがあります。
今回のトピックはその「その声を出す」ことの本質について。
「声を出す」ことの一般的な観点をここでまず取り上げておきます。
声を出す立場からの観点だと、
自発的に声を出す選手、タイミングを見計らって、あるいはまぁ、いいかと思う選手。
逆に声をかけられる観点であると、
それをバックに気持ちがあり上がる選手、うるさいと感じる選手、など
捉え方は実にさまざまです。
さて、本題はここから。
なぜ声を出した方がいいのか、そのメリットを挙げておきます。
1.筋肉を緊張させないようにするため
2.ほうれんそう
3.精神的なケア
1.は野球は瞬時の判断と動きが求められるスポーツです。
ただ突っ立っているだけだと筋肉は硬直し、動き出しが遅れてしまいます。
しかし、声を出すことにより筋肉を動かし続けることができます。
従って、瞬時に動き出せる準備をすることを目的としています。
簡単に言えば、デスクワークを長時間した後に急に体を動かすことができません。
その場合、準備体操など筋肉を使ってようやく動かせるようになるという原理です。
2.は報告、連絡、相談です。
つまり、アウトカウントなどを回りに伝える確認作業です。
そして、ランナー、アウトカウントなどによって、
内野の場合、どこでアウトをとるのか、あるいはゲッツーを取るのか否か。
外野の場合、フライ、ゴロの時、どこへ投げるのか、様々なケースが想定されます。
などチームの意志疎通を図ることを目的としています。
3.は主にミスした場合、後に引かないこと。
それをチームで励まし、挽回を出来るように促すことを目的としています。
以上が「声を出す」ことの本質であるととらえています。
何も精神論で声を出さないのはたるんどるということではなく、
一定の意図があるということを知っておいて欲しいです。