*arrw@ve*


大千秋楽を観劇しました。


正直言って、素直に「面白かった!!」と言うにはちょっと躊躇いがあるかも…。


作品全体を通して、一本調子な感じがしたんです。

一番盛り上がるメインシーンはどこ?と聞かれても、悩む。


適切な「間」が感じられませんでした。


例えば、丸いスクリーンを使って、玉を表現する手法はかなりよかった。

2幕で八犬士たちが死ぬのを、玉が割れる表現にするのも。

でも、一人ずつ死んでいくときに、玉が割れて即行次の八犬士が出てくるって。

暗転あと0.5秒長くして!!
じゃないと彼らの死の余韻を感じられない!!

とちょっとイラッとしました。

あと、キャラの唐突な心情の変化についていけない。

ほんのさっきまで嫌がってたくせに、何いきなり使命感感じちゃってんの?ってな感じで。

合間にあと一文、一呼吸でも入ってたら説得力もあったでしょう。



役者陣はすごくよかったと思います。


香寿たつきが群を抜いて上手い!!

当然っちゃ当然ですが、玉梓と伏姫という間逆のキャラクターを、どこか通じるものがありながらも(親子だから)、見事に演じ分けていました。


彼女が出てくると芝居の空気が引き締まりましたね。


ぴろしの毛野と、あらやんの現八がキャラとしてはお気に入りです。


女形のぴろし案外よかったなぁ。
腹に一物抱えてそうで(笑)

男になった時のガラの悪さとのギャップがたまりません。

さすが、歌はうまかった。


現八の面倒見のよさにキュンとしました。

房八とぬいが殺されてしまったシーンで、房八の手を組んであげたり、ぬいから貰った花の飾りを持たせてあげたり。

小文吾と共に残って闘うと言ったり。

もし八犬士が生き残ってて、これからがあったとしたら、彼はいい兄貴分になったんじゃないかな。

そんなキャラクターでした。

二刀流で低く構える姿勢がめちゃくちゃカッコ良かった。

あとラストシーンの方で7人が並んでる時の、斜めに立つ姿も。


小文吾といえば、村井良大くんの百姓が堂に入ってて、似合いすぎ(笑)


どこか世の中を諦めてるように見えた気がします。


討ち入った時の感情の爆発に鳥肌が立った。

ぬいと房八が殺された時に、メインが親兵衛たちに移っちゃってガッカリしてたので、あそこのシーンで思いが見えたのは良かった。


殺陣も楽しみにしてたんですが、バラつきがありますね。


早乙女くんの殺陣は、いっちーのきっちりした殺陣と違って、親兵衛の自由さが出てた感じ。

縦横無尽に駆け回って、ちょっと不規則な刀捌きに見えました。彼が出てくると乱闘シーンに迫力が出て、見応えありました。


いっちーの殺陣。かなり期待してたんだけど、見せ場少なっ。そんな少ない中でも、きっちり魅せてくる所はさすが。2階席後方にも届く気迫とキレのよさ、棒の回し方に惚れ惚れ。


大千秋楽だったけど、スタオベする程の感動はもらえなかったので、立ちませんでした。


エンディングで、ぴろしが女形っぽく、袖を持って礼をしたのにやられました。

男の衣装だったのに!!ギャップ…!!(笑)


にっしーが、同じメンバーで再演したいと言ってましたが、確かに役者は同じがいい。

脚本と演出を見直して、メリハリある作品として再演してほしいな。