秋雨 世界はそういう風に終わり、そういう風に始まる、唐突に。 秋の個展も終わり、次の作陶に入る。何者でもないままに陶土に向かう。 幾分残ったけだるさが、不思議と遠くへ行く事を阻んでいるようだ。 風もなく唯、夜降る雨。 事的な世界が微熱とともに崩れる気配を 感じたような気がする。 あの時、僕はどこにいたのだろうか。蒼く燃える火、乾燥した陽射し、 何故か還元の炎の揺らめきが、ふとした瞬間に意識を持っていきそうになる。