
個展が終わると同じようないつもの記憶の何かが繰り返し訪れる。
個展を繰り返すごとに、そのことが幾分確実であることに気づき始めた。
それは風や大気温の変化や香りによってもたらされる記憶の断片に似ている。
たとえばそれは搬出の車の中、続く高速のパースペクティブの先
焦燥感と寂寥感のない交ぜになった、黄土よりの赤土の湿度のひくい
むしろ乾燥した透明な感じ。
そして茫漠としてあてどなく粗い粒子のままに崩れ落ちそうな感じ。
過ぎし日々、遠い青空、感光された光の写真、
正確に綴ろうとするとすり抜け平行に離れる感じ、
不可知のままに衰えゆく日々、一人であること。
いつからつくり続けてきたのか、明日にも続くことなのだろうか、