炎のむこうそれは、いつもそういう形で存在していたのだろうかと思うことがある。 行き場のないもの、負荷のない世界。 形が生まれる場所。 美しさの意味。 ただ世界が静寂の中にあり、言葉が分け始める前に 密かに立ち始めていたもの。 僕という心、そして消え行くもの。 山桜がそうであるように、風もまたそのものとして存在はしていない。 死がいつも左肩にあって、絶え間なく確定的に 構成すること、交通することをうながす。 それだけの事に意味を求めはしない。