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5月10日、京セラドームでのオリックス-日本ハム戦。

試合は1-1の同点のまま延長12回裏。二死満塁で打者小田という場面。

 

ピッチャー浦野が投げた初球がキャッチャー鶴岡の前でワンバウンド。鶴岡が弾いたボールは一塁側ファールグラウンドを転がる。

小田は三塁走者の安達に向かって走れと合図を送るが、安達は本塁へスタートを切れなかった。そうすると鶴岡は慌てる必要はなかったが、走者が走っているかどうかはわからない。必死にボールを追いかけ本塁ベースカバーに入った浦野にボールを投げる。当然のプレーだ。

打者の小田はバッターボックスを外しているが三塁の安達の方を向いている。鶴岡の送球が小田に当たったのは、当然小田の妨害にはならない。鶴岡のミスだ。

ボールがそれたのを見て安達はスタート。浦野はボールを追いかけ、鶴岡は本塁のカバーに入るが間に合わず、安達が生還、オリックスは土壇場でサヨナラ勝ちを得る。

 

さて、安達が最初にスタートを切れていればどうなっていただろうか。ストップウォッチで測ってみた。

投球がキャッチャーミットに当たってから鶴岡の送球が小田の足に当たるまでが、約3.5秒

安達がスタートを切ってからホームへ到達するまでが、約3.1秒

素早い判断ができれば生還できたかもしれない。

 

「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」は野村克也氏がよく引用した言葉。オリックスのこの試合の勝利は、不思議な勝ちと言えるのではないか。