心ひとつ・・・
今回、急遽、熊本の植木に行きました。
実は、大問題がおこっていました
何十年も一緒に取引している産地があるのですが、そこのお百姓さんがみんな怒っていました。
もう取引やめる!!
電話で、バンっと切られてそれで終わってしまいました。
数日前のことです。
うちの担当者の不手際が、あったのですが、まさかそんなに怒ることになろうとは・・・
前日に
担当者が行って、謝ってきました。
が、怒声と、もう帰れの一点ばり・・・らしく
しぶしぶ帰ってきました。
そこで、急遽 東京行きの予定を変更して熊本にいくことになりました
朝一の飛行機で、昼ごろには産地に着きました。
つくとそこには、10名たらずの顔見知りのお百姓さんばかり・・・
いつもなら、ニコニコしてよく来たな~と出迎えてくれるのが、今回はみんな戦々恐々としています。
数人の方からしか声をかけてもらえず。
異様な空気が流れていました。
座敷にあがり、10名のお百姓さんに囲まれるように座りました。
まずは今回の不手際を精一杯謝りました。
しかし、誰も許してくれません。
なぜ、そんなに怒っているのか!?
それは、お百姓さんが本気で作っているものに対して、担当者、会社が軽く見ていると思われたことからでした。
本気で作っているものに対して、本気で売る。
それが礼儀じゃないか!!
そういっておられるようでした。
普段、仲良くしてくれる人達がまっさきに怒声を上げました。
それだけ信用している仲間に裏切られた感があったのでしょう。
何もいえなかったです。
ただ
「もう一回だけチャンスをください。
本気で売ります。
それで、みなさんが信用できないのなら切ってください。
ただ、自分もやってきた意地があるので、やらしてください。
それから評価してください」
ほとんどの方が信用してくれていませんでした。
しかし
チャンスをもらえました。
素直に嬉しかったです。
ただお百姓さんの言葉のなかにこんな言葉がありました。
「お前ら、ただ右から左やから、楽なもんやないか!!」
これを聞いた時、正直、心の中で叫びました。
「そうじゃない!!そんな簡単に売れるわけ・・・」
メチャクチャくやしかったです。
そんな目で見られていたのかと・・・
でもお百姓さんからみれば、市場なんて、そんな物なのかもしれない。
でも思いがあって売っているところもあるんです。
本気が足りない。
率直にそう思いました。
お百姓さんの意識がかわるくらい本気で売ってみる。
本気で市場のコンセプトを変えていく。
それが心ひとつになるために必要なものだと信じます。
追伸 2時間以上、正座して足がしびれて立てませんでした