バランス・・・
明日の苺の入荷数量が激減しています。
今のこの時点である程度わかっています
一気に相場が上がりそうです。
ここ1~2年、突然の数量の変化が、シーズン中何回もあるような気がします。
そのことによってどこも喜ぶところはない気がします。
あまりにも極端なんです
今年の出荷状況、小売状況というのは、かなり厳しい状況です。
それは不景気だけのせいなのか・・・・
実はそれだけではない気がします。
ある産地さんの状況でいえば、今年の出荷数量は、今シーズンにおいて1割減になる予定です。
しかも、1割減にとどめることが必死に行われています。
そして、平均単価も低くなる予定です。
それは、生産者にすれば、1年の稼ぎをここ数ヶ月で稼がないといけないので、少しのことが致命的になるのです。
そしてもうすでに、来シーズンの耕作地の激減、生産者の激減が予測されています。
なぜかというと、単価があがらないと、生産者は作りたくても、苺にかかるコストを捻出できなくなるからです。
誰も先の見出せないビジネスに借金までしてやらないからです。
では、小売が悪いのかというとそうではありません。
去年の特売の単価では、なかなか思うように苺が売れていかないのです。
それは、景気のせいもあるでしょうし、気温の関係もあるでしょう。
温暖化によって、その時、その時の旬の果物にあう気温では微妙にずれているかも知れないです・・・
今の果物に対する意識の問題かも知れません。
とにかく売れてはいません
そしてその両者の間にある中間業者、卸といえば、生産地からの高単価の要求、小売からの低単価の要求。
両方からの要求にバランスをとって対応しなければなりません。
相場とはなんなんでしょうか・・・
ただ売れたから、相場が上がる。
もうそんな時代は過ぎたかもしれません。
すべてのことにバランスをとることによって、はじめて単価もあがり、全ては円滑に動いていく気がします。
両方からのプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、バランスをとるために、新しい時代を見出すために
今こそクリエイティブな発想を必要としている気がします。
「卸」がクリエイターになることが、新しい時代を見出すことに必要だということを信じて、前を向いてがんばりたいと思います。