カレンダー通りの大型連休は、特に遠出をするわけでなく、それでも普段あまり行ったことのないところへ行こうと密かに思い定めて行動していた。
それで行ったのが図書館とか郊外の小規模商業施設で、お昼ご飯は知らない町の馴染みあるチェーン店などで取った。馴染みのないユニーク店舗はこんな時期なのでどこも混んでいたのである。
それでもなんだか気分が変わるというか、これが他県への旅行ならわびしいランチだったかもしれないが、行き先は近場の知らない町なので、物珍しさの方が先立つ。
小旅行に出ると気付くのだが、知らない町でその土地の人たちの生活圏みたいなものを垣間見るのがだいぶ好きなのだ。おそらく人よりだいぶ好きだと思う。町の電気屋さんがちょっと立派な店構えをしていたり、なんの居抜きか小さな民家みたいなつくりのランニングジムがあったりすると知らない町だ! とまあまあ興奮してしまう。
これと同種の興奮かはわからないけど、実家近くのバス停留所は、終点のちょっと手前に位置していて、ある時終点の停留所に立ち寄ってみると、個人店舗を簡素な屋根で繋げたようなショッピングセンターがあることを知って(知らない賑わいだ!)とこれも変に興奮した記憶がある。
今思い返すと子供の頃はこんな感じで、バス停や駅の近くに小規模なショッピングセンターが建っていることがあって、子供心にもあまり憧れない、いわゆるブティックなんかが入居していたなあなどと思い出されてしまう。ああいった店舗はあの時代に即した賑わい創出だったんだろうか。