頻繁にはいかない大型スーパーの休憩スペースで、買ったコーヒーを飲んだ。

コーヒーが買えるのは入居しているパン屋の一角で、そこに簡易なイートインスペースはあるものの、通りがかった瞬間からずっとトイレの芳香剤の香りがしているのが気になって、ちょっと離れた場所まで退避してきた形になる。なのだが、ここでもほのかに香ってくる。決して悪い匂いではないのだけれども、明らかにトイレに属しているタイプの香りである。

もしかしたら鼻の奥に焼き付いてしまったのかもしれない。なんだかなあと思いつつ、極力そっちに意識をやらないようにして飲み干した。別に、匂い自体は気分が悪くなるようなものではないし。

 

そういえば子供の頃、遠足で訪れた公園の、トイレ近くを歩いていると香ってくる芳香剤が苦手だった。じめっとしたタイルの床のイメージと結びついてしまっていたのだが、考えてみたらあれも匂い自体は芳香剤、つまりぜんぜんトイレに属さない物体から発生するものなのだ。言ってみたらスーパーに陳列された商品の香りサンプルと同じ種別のものなので、特別忌避するようなものではない。

 

それはそれとしてパン屋に芳香剤が充満するのはいただけないので、あれは本当は見直したら良いレイアウトなんじゃないだろうか。