『アーリィア様、クエストを受注する前に狩りの綿密にゃ準備がいるにゃ~』と言い出したのは新しくオトモアイルーになったシュウだった。アーリィアも単独で狩りでる為の装備だったこともあり、装備を一部変更しようと思い同意したのだったが、

しかし・・・・・・

ティガ対策用の準備があるというのでどんなものかと思えば。

シュウは武者鎧の姿で現れた。胴には朱色の『忠』一文字。

「ささ、アーリィア様も雷属性中心武器と捕獲装備をご用意するでござるにゃ~」

などと言葉もサムライっぽくむりやりしゃべっている。狩りに向かうという緊張感がない。


 その後はまるでピクニックの準備のように。

ティガは雷ビリビリに弱いのにゃ、だからこっちがいいのにゃと武器庫からピンクフリルパラソルを引っ張り出してきた。アーリィアが「電撃弾は連射で隙が多い」というと「大丈夫にゃ。にゃーがサポートするにゃ」などと自信満々に宣言するのでどことなく説得力があるように思えてくる。イアン師匠について狩りをしていたのでそれなりに力があるのだろうと深く考えるのはやめて、承諾するとそこから一気にエスカレートして行き、自分が作戦を立案すると言いだした。


シュウの作戦は、こうだった。

ティガ2頭の狩猟クエストを申し込む。エリアは雪山。1頭はエリア1で餌のポポを探すことがおおく高確率で遭遇できる。対峙したら閃光玉でめくらましさせ電撃弾と貫通弾LV1で撃退する。移動してもエリア6、7なので追いかけて捕獲する。残の1頭は死力つくして討伐する。ティガ2頭なら堂々と上位認定降りること間違いなしという。

元々ティガ1頭で予定していたので2頭と予定外の行動に思考がマヒしている間に『そのためにアイテムはこれだにゃ』などと勝手に装備品をそろえられてしまった。

装備品には「秘薬」「回復薬」「閃光玉」それらを調合出来る素材一式に調合書「入門」「初級」「中級い「上級」まで押し込まれている。そこに捕獲用の罠と調合署素材そして電撃弾と貫通弾LV1に貫通弾調合素材だった。どう見ても弾が少なすぎる。

「これでは弾切れしたら・・・」

「大丈夫。捕獲なのにゃ。いざとなればにゃーのシビレ罠の術も発動させるのにゃ」

「いや、それでも・・・」

アーリィアの話をろくすっぽ聞かずシュウはさっさと防具の選び直しいってしまった。

「防具にゃ、防具。罠の見極めスキルと耳栓、にゃにゃにゃのにゃ」

ものすごく楽しそうにはしゃいでいる。耳をピクピクさせ、時折ダンスも飛び出す始末。

結局シュウのいいなりに全装備を整えたのは昼過ぎだった。少しは自分自身の意見を通そうとしたが、反対すると目に大粒溜めるため押し通せなくなった。

結局は朝一番出発の予定外のかなり出遅れた。アーリィアは出足を挫かれたようで気分が少し重かったが、それでも「準備万端にゃ~いざ出陣にゃにゃ」とシュウは元気に先陣を切って歩きだすのであった。



左矢印思い出の太刀その4    思い出の太刀その6 右矢印

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