出エジプト記の中で、旧約聖書の中でも1番よく知られている記録と言える、モーセの杖により、紅海が右と左に分かれ,乾いた道をイスラエルの一団が通って、襲ってきたエジプトの軍団から逃れた話です。モーセを通して、主が行なわれた奇跡の業でした。これによって、絶体絶命のピンチの時に、このような奇跡によってエジプトを脱出できたのは、正真正銘主の力による他になかったことを、イスラエルが知り,忘れないためでした。
イスラエルは主に感謝し、主を讃えて歌いました。しかし、その後の荒野の旅ですぐに、水や食糧に不足し飢え乾く時、奴隷でもエジプトにいた方が食べ物に不足することはなかったのに、連れ出されて飢え死にさせられるとつぶやきました。

『私達は何を飲むのですか?』というふうにモーセに詰め寄りました。

預言者モーセは民のために主に祈りを捧げて尋ね求め、主はたくさんの奇跡を与えて、荒れ野の旅のイスラエルを養いました。確かに 飢え乾く状態は危機で、そのような非常に困った状況の時、つぶやくのではなく、敬虔に主に助けを求めて祈り、主を信頼することが大切でしたが、40年の荒野の旅の間、困ったことになる度にイスラエルの民は何度もつぶやくのでした。自分も困った状況になった時、神様に対して「何故こんな目に合わせるのですか?」とつぶやくのではなく、主を信頼し「乗り越えられるように力を注いでください。つらい状況なので、慰めを与え、希望を失わないように助けてください。」と敬虔に祈り、この世の人生の間中も,その後の来世にあっても、主と近く共にいられるように、旅路を歩んで行けるようにできたらと、心新たに学ぶことができました。主を信頼し頼る時、主の言葉に従う限り、試練から助け出されるということを、これまで受けてきた恵みや、主が共にいてなぐさめを与えてくださり、いろいろなことを乗り越えてこられたことを振り返り、これから先も、主を信頼し主が示してくださる道を歩む時、必ず恵みと助けがあることを信じて進んで行きたいと思いました。