マスネのウェルテル第4幕 | アルページュの日記

マスネのウェルテル第4幕

(4幕)
ウェルテルの書斎。駆けつけたシャルロットは、ウェルテルが血を流して倒れているのを見つけます。
「何ていうこと!神様!ああウェルテル、死なないで!答えて!」

「シャルロット、君か、許してくれ・・」
「あなたを追い詰めたのは私だわ!」
「違う、君は悪くない。僕は死ぬことで君の純潔を守り、君の魂を祝福することができる」
「助けて!ああ!」

「誰も呼ばないでくれ。君だけに居てほしい。もう誰も二人を引き裂くことはできない。
僕は満たされている。君を讃えて死んでいくことに」
「私もよ、ウェルテル愛してるわ。初めて会ったときから。でも自分が傷つきたくなくてあなたを傷つけてしまった・・・私たちの魂はひとつよ。最後にベゼを、このベゼですべて忘れましょう、悲しみも、苦しみも・・」
「すべて、すべて忘れよう!」

遠く大法官の家から、子供達とソフィーが歌う聖歌が聞こえてきます。

「ノエル・・救済の歌だ!始まるんだ、これから!」そう言いながらウェルテルは崩れ折れます。
「もう僕は死ぬ。シャルロット聞いてくれ。墓地のはずれのライムの木の下に僕を葬ってくれ。それが無理なら、誰も気づかないような道端でもいい。そして君がそこで涙を流してくれれば、僕の魂は救われる・・」

そう言って息絶えるウェルテルをシャルロットはかき抱きます。
「イエス様がお生まれになり、聖なる主がおわします・・ノエル!ノエル!・・」
遠くからの子供たちの聖歌と歓声で幕。