オペラ ブログ 2 つづき
バーニクの方は
当初レネ王を歌うはずのバスが
降板したため
代役として
キャスティングされたらしいが
これが記念すべき
METデビューとなった。
イオランタに求愛し、
「たとえ目が見えなくても
一生彼女を守りたい」
とテノールらしい歌を歌う
ヴォデモン役のベチャワは、
最近ではダムラウや
ネトレプコといいコンビだが
かつての
ヴィラゾンほどではないにしても、
ネトレプコにとっても
「ケミカルのある相手」
の一人なのではないか。
ラスト近くの二重唱も見事だった。
イタリアオペラでは
テノールとソプラノが燃焼した後は、
ほぼ必ず不幸がやってくるが
「イオランタ」では、
他の男性はバリトン、
バス・バリトン、バスばかりで
これらの男達は結託して
イオランタの自立を妨害する。
唯一闇から光へと導こうとするのが
テノール...というのは、
チャイコフスキーも
よく考えたと思う。
イオランタは愛ゆえに
「光を渇望する」感覚を覚え、
医師にかかって視覚を得て
ハッピーエンドとなる。
この話が素晴らしいのは、
「視覚とは外的な感覚ではなく、
精神的な感覚と結びついている」
ということを伝えていることだ。
ムーア人の医師を、
バリトンのイルヒン・アズィゾフが
教祖じみた風貌で歌った。