ヴォールヴィコントとニコラフーケ | アルページュの日記

ヴォールヴィコントとニコラフーケ

今回のフランス旅行で、
ヴォー ル ヴィコントに行き
現在の城主、
クリスティーナ ドゥ ヴォグエ伯爵夫人にお会いしました。

ニコラフーケの直系のご子孫ではない方が
どんな経緯で現在城主でいらっしゃるのか、
また、革命もあり、
波乱万丈であったであろう
このお城の歴史は
どんなふうだったのか、、、
とても気にかかり、、、
調べました。


ニコラフーケは、
1641年ムーラン近郊の土地と
小城であったヴォー ル ヴィコントを購入、土地を平らにする工事を開始。

2度に渡るフロンドの乱にて中断。
この間、
マザラン枢機卿とルイ14世のために尽力する。

マザラン枢機卿によりルイ14世の財務長官に任命される。
1656年に城の建築工事を開始。
完成迄に5年を要した。
ラ・フォンテーヌ、
セヴィニエ夫人、
スキュデリ嬢、
ペリソンほか多数の芸術家たちの親しく威信あるメセナであるフーケが
新築の設計をゆだねたのは、
その才覚によって初めて抜擢したチーム、
すなわち建築師ルイ・ル・ヴォー、
絵師・装飾家シャルル・ル・ブラン、
庭園造営師ル・ノートルである。

1661年8月17日、王家への奉公にまたしても全財産を投げ打とうとしたフーケは、
臨幸を希望したルイ14世に
ヴォー ル ヴィコントの有名な祭典を捧げた。
一般には、
この催しが豪華すぎて
王の顰蹙を買ったと誤解されている。
フーケは、
ルイ14世とコルベール(莫大な蓄財を隠そうとしていた)が
4ヶ月来、近々逮捕し、裁判にかけ、死刑宣告を下すつもりでいるとは思いもよらなかった。
祭典の3週間後、
9月5日、
国王はフーケをナントで逮捕するよう
近衛騎兵長ダルタニァンに命じた。

コルベールが捏造した裁判にもかかわらず、
3年の公判の結果、
コルベールによって全員綿密に選ばれた判事の多数は
良心の呵責を感じており
フーケに国外追放の投票しかできなかった。
不服従に憤慨したルイ14世は判決を加重、
フーケを終身懲役に処した。
そして、当時貴重であったオレンジやツゲの木々、
家具、織物、彫刻などの
フーケの所有物の大半を押収し、
残りは買い上げた。

かくして、フーケは、
ピエモンテのピネローロ(ピニュロール)城塞牢獄で17年間、
生きたまま葬られることになったのである。
1680年没。

ヴォー ル ヴィコントは封鎖され
この領地がフーケ夫人に返還されるのは
12年後のことであった。

未亡人となったフーケ夫人は、
辛うじて城を守り続ける。
44年間、フーケの兄弟の援助を受けながら
夫の莫大な借金の返済に奔走した。

1705年、 ルイ14世が戦功報償により公爵ならびに王国貴族に叙したヴィラール元帥に売られた。
ヴィラール夫妻は城を手厚く管理した。
ヴィラール元帥の死後
父の名声以外には取り柄がなかった息子は領地の管理に興味を失い、
プララン公爵こと
セザール ガブリエル ドゥ ショワゼルに譲渡する。
19世紀に入り、
領地の管理は経済的に窮地に追い込まれる。
1875年、領地をガストン ドゥ ショワゼルは競売にかけるに至る。
城は長年無人のままで廃墟と化し、
庭園は見分けもつかず領地は分散の危機にさらされていた。
偶然にヴォーを訪れたアルフレッド・ソミエ氏は、
このフランスの宝を保存し、
17世紀にあった面影を蘇らせる決心をした。
競り落として買収、建物を修復、庭園を復元し、
家具が何もない状態であった城全館を調度品で備えることに生涯を捧げた。

アルフレッドの長男エドゥム ソミエは父の計画を完遂すべく
アシール デュシェーヌのデザインで
見事なツゲの模様花壇を再現し、
また貴重な家具調度品も取り寄せた。

夫人のジェルメンヌ カジミール ペリエは、
情に深く誠実な人柄で
第一次大戦中には
城を 第23補助病院 として運営し
また、次の大戦までは
領地の付属建物を
ラ ヴィレットの恵まれない子ども達のための休暇合宿所として
解放した。
後継者のいなかったエドゥムの死後、
領地は甥の
ジョン ドゥ ヴォグエに遺贈されるが、
実務はエドゥム ソミエ夫人に委ねられ
1945年から1967年までこの文化遺産を管理した彼女の業績は大きい。
1968年以来、
パトリス及び
クリスティーナ ドゥ ヴォグエ伯爵夫妻が
これを引き継ぎ、
常時一般公開されるようになり
現在に至っている。



今田美奈子先生とヴォグエ伯爵夫人
photo:01





photo:02




クリスティーナ ドゥ ヴォグエ伯爵夫人の著書
photo:03




photo:04





エプロンには、
フーケ家の家紋、リス。
photo:05



著書には、
ヴィコント城での撮影による
お菓子が沢山[みんな:01][みんな:02]
photo:06



photo:07




こちらの本は、
お城のショップにて
販売しています。。。

また、この歴史についての記述は
ショップにて販売中の冊子より
一部抜粋しました。。。


photo:10







また、
城内は結婚式や会議に使うことも出来ます。。。。




photo:08





ニコラフーケの肖像画
photo:09








フーケの思いと、
それぞれの城主の思いを
しみじみ感じ入りました。。。






また、是非訪れたいと
思いました。。。。







iPhoneからの投稿