うちの婆さんの 80歳の誕生日のプレゼントを片手に


夕飯時に施設を訪問する


玄関でケアマネから婆さんの悪行を聞き


ただ今、食堂で腹痛を訴えすったもんだしているという


いってみると


婆さんの前に看護師横に施設スタッフ


ワーワーと婆さんに何かを問おうている



私がそばにいくと


婆さんは口に食べ物を入れたまま


左手で右手を抑えながらも前後左右に忙しなく手を動かしている



口はぽっかりと開けたまま


咀嚼できない様子



これは様子がおかしい


「すいませんが口の中の物を吐き出させてください」


誤嚥になったら命取りなのに


口のが物がなくなると


話すことができて


「言いたいことは分かるけど言われやへん」と婆さん


相変わらず手を動かし


顔の半分が痙攣しているように見える



「すいませんが口の中を濯いでください」



すぐに病院へと連れて行くことになったけれども


その最初からの異変が分かる

施設スタッフは手が足りないから

ついていけないという


介護タクシーを呼び


入院になった時の為に薬とインシュリンを持って病院へ


病院に着いた頃には普通に戻っていて


「何で病院?」と本人は言う


MRIを撮って異常なし


けれども入院となったのです




施設に荷物を取りに戻った時には10時をとうに過ぎていました



昨日は夕方ドクターとの面談があって


てんかん発作かもと言われました




その病院に連れていくまでの施設での対応


「気がきかない」


ひとつひとつお願いしないとやってはもらえません




前振りが長くなりましたが


面談の後に帰る頃


ケアマネから電話があって


看護師サマリーや薬剤情報提供書


お薬が準備できましたから取りにきて欲しいと


本日中に病院に提出しなければならない


「娘さん、今日病院に行くでしょう」


という


面談の時間はとう過ぎとる


行くでしょうではなく行ってしまった後だ



「施設が届けると昨日言ってましたよね」


「行ける者がいなくて」


本来それは誰の仕事???


家族の仕事か?




それらの書類が至急必要ならファクスすればいいではないか?


「えっ!封筒に入れてノリつけてしまったのに?」


「そこか?」



ボケか!とは言わなかったけど



そもそも家族が届けなければならないなら事前に知らせろ


面談時間も終わってるのは分かるはず


今、病院→施設→病院まで行けというのか


この二度手間加減


せめて面談時間の1時間前に連絡してこい



私はすっかり頭に血が上ってしまった



「無理です。病院に連絡してそちらで対応して」といい帰った



私の腹立ちのポイントは


他人の時間に対する配慮のなさだ


親のことだから融通つけて当然と思っているかは知らんけれど


自分本位の仕事の段取りで人の時間を奪うな



そして


施設からの「手が足りない」という言い分は通用するのか?


っていうのが私の疑問でもある


いったい独居老人ならどうするんだ?


施設の中には家族が東京って人もいる


家族は何かある度に呼ばれているのだろうか?


いったい施設の仕事はどこからどこまでなんだい?



以前


施設に問うたことがあります


病院に連れて行ってくれる、くれないの基準は一体どこにあるのか?


「命に関わるようなことなら連れて行きます」


「死んじゃいますからねぇ」て


「命に関わるかどうかって誰が判断するねん」




まだ新しい施設です


開設当初にいたスタッフは相談員さんを除いて全て退職


施設長は4人目、能面のような人である


 



はじめのケアマネさんは、書類やら手続きやらこちらがお願いする前には全て整っていた


婆さんがうちにで暮らしていた時のケアマネさんには感謝しきれない



結局のところどんなことでも


「人」


にかかっているということだ








 
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