喘息発作が収まり退院したのもつかの間

残っている方の足の親指が真っ赤になり

足首から下がパンパンに腫れる

救急で診てもらうことにして私も駆けつけました

両足とも切断となったら可哀想すぎる

ちょうど診察室に入ったところで

外科の先生が触診している最中に

私に「お金頂戴や!」と催促

付き添いの職員にパシッと突っ込まれていました

先生が指の状態について初見を述べているのに

「足より肛門が痛いんです」と訴える

ことの重大さがちっとも分かっていない

というか不安がない


大事をとって入院となったのだが

病室で又お小遣いを請求されるのです


一階のロビーにある自動販売機

婆さんは密かにジュースを飲みまくる魂胆がみえみえ

お金は禁止されていると言うと渋々納得



今日はその一階へ行っているのがバレて

そらバレるわな

車椅子もヨタヨタ
入院パジャマを着てる
付き添いは誰もいない

病院がそんな老人を放置しておく訳がない

「見つかってな怒られてん」と平気で言う

体は不自由でも思考は自由がすぎる



うちの婆さんは元気だったころ

いつも何かに不安を抱えていました

お金のこと
家のこと
将来のこと
自分自身のこと
etc



「もうお金がない」という財布の中には

私の倍以上のお金が必ず入っていて

それでも「ない!」

「ある」のに「ない」という不安が押し寄せてくるんです

これは本当に理解しがたかった




糖尿病で足を片方無くして

タバコもお酒も買い食いもできなくなって

梅田もデパートも行けなくなって

帰る場所も失って

持ってるものすべてを手放して

ほんとに身一つになってしまって

絶望すると思っていたら

なんの「不安」も一切訴えなくなりました

特に

「お金」は天の銀行にでも預けてる気分なのか「無くなる」という概念がないのです

「高い」「安い」とかよく言葉にしていましたが一切ない

価値という感覚がない

あるのは自分がそれを欲しいかどうかだけ

けっしてボケているわけではありません




普通の人は

生きていくために働き

将来のために貯金にはげみ

他人に気を使い

嫌われぬよう言葉を選び

人様の迷惑にならぬように生きようとします


うちの婆さんクソババアだけど

楽チンに生きている


 
イヤなものから手放していこ





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