親の家を片付ける任務
こんな無造作で生活感ある
フライパンはコンロに乗せたまま
ちょっと買い物にでも
いく感じで
我が家に住み始めたうちの婆さん
今月で丸4年
その間ずーーとこの状態で放置されており
そのままの状態で
売り物件と賃貸物件の両方で
不動産屋さんに預けてありました
親の家を片付けるといったものの
ちっとも片付かない
こんなに荒れ放題の家を見て
買う気になるのか疑問だった
けれど
不動産屋に預けて直ぐに
収益物件として
内金を入れ買い付けが入った
喜んだのもつかの間
気が変わったのか話は白紙に
話が流れて残念に思ったが
この家にお金を出して
尚且つ儲けようと思う人がいる
買いたいと言う人が現れた事に
正直びっくりした
その後も何人か問合せがあり
内覧したり、再建築の調査をしたりと
あの家に興味を示す人がいるにはいた
が
決定的に購入！までには届いていない
まだ売り出して１ケ月ちょい
家なんかそうそう簡単には売れんやろう
と高を括っていたので
片付けは殆ど進まない
ちょっとでも良く見せる為には
片付けたほうが良いかとおもうのだが
ぐずぐずしているうちに
この不快な暑さだ
全く実家に足が向かなくなった
そんな月曜日
実家の近くに住む親戚から
実家を貸して欲しいと連絡があった
知り合いが
現在も借家住まいで
直ぐにでも出て行かねばならず
母と息子と３人で住む家を探しているという
『姉ちゃん、あのボロ屋やで、ええの？』
『婆さんが住んでたままで荒れ放題』
『若い子は、あの家は無理やろう』
『ええっー家具を使いたいってぇ』
『マジでぇ〜』
『姉ちゃんほんまかいなぁ〜』
といって電話切って
不動産屋に連絡をとり
直ぐさま案内してもらった
息子さんと内覧に訪れて
『ここ、ええやん！』と息子さんが言ったという
こんな有難い事があるだろうか
住んでくれる方には申し訳ないが
かなり傷んでいる
もし賃貸に出すとしたら
砂壁をクロスに張替え
お風呂を新しくとか要求されたら
どうしよう
リフォーム後
直ぐ退去とかになったら
目も当てられぬ
わずかばかりの不労収入を得る為に
投資が高額になっては意味がない
内覧後
畳の張替えと
内装の洗いだけでいいという
少し家賃をオマケして欲しいと要望があった
離婚して新たに再出発するそうだ
お盆には田舎から親戚を呼ぶので
それまでに新居を用意したいのだそうだ
２０歳と１８歳の息子さんがいるらしい
母子家庭と青年になった子供達
にわかに親近感が湧いてきて
決心がついた
やっと重い腰が上がり家を本格的に
片付けれそうだ
妹の荷物の１つ
リビングテーブル
ずっと布で覆われてしまってあった
傷一つない新品同様
これがゴミになると思うと切なかった
別の部屋には
革張りとゴブラン織りのリバーシブルの
ソファが置いてある
妹のものだからと誰も座ってない
この襖の向こうの部屋には
セミダブルのフランスベッドが置いてある
まだまだ使える
どうか使って頂けるように祈る気持ちだ
親の家を片付ける
この問題は中年の我々には
親の介護と同様に大きな負担だ
親の家を片付ける
この問題は中年の我々には
親の介護と同様に大きな負担だ
全国の空き住居は８２０万個
この数字は、全住居の13.５%
２０１６年５月２６日より
「空き家対策特別処置法」が施行され
荒れ果てて危険な家を国が強制的に撤去できるように定めたもの
空き家が増えたのは
我が家もそうだが
更地と比べ
土地の上に家が建っていると
固定資産税が１／６になるという優遇制度がある
税金が安くなるのでそのままにしておく
家を解体する費用は１００万円は余裕でかかる
投資しても何も生まない費用を出したくない
いや、出せない！
だから空き家はどんどん増えていくのです
逆をいうと
利用予定のない家を所有していると
今までの、6倍の税金を納めなければならなくなります
空き家を「再利用」するか「売却」するか
空き家がこれ以上増える前に
考えて行動する事をお勧めする
片付ける前に
まずは、お近くの不動産屋にご相談下さい
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