式には振り袖で出席する娘ちゃん
先日、デパートで草履とバックの下見に出かけびっくり!
えっーバブルの時よりお高くなってるぅ
予想外のお値段7万から8万円
お高い物は一人で選んで失敗したら勿体ない、娘ちゃんと選ぼうと
そそくさと退散
数日して、ふと、ネットでも買えるんではないかと
娘ちゃんとサイトを見てみると、結構な種類がででいて
お値段にも幅があり、お手頃価格からお高いものまで
でも、私、デパートで見てしまった良い品物の数々
お目目がそれを覚えていて
なかなかこれって!いう物には出会えない
草履といえば 「おき宗」 ですが、どうやら店じまいなさったようで
おき宗なら安心して購入できるのにと残念に思いながら
結構探して娘ちゃんが気にいった物が見つかり
ポチっとオーダー
2日後には届いたのだが、残念な事に草履が全く入らない
これだからネットは嫌なんだ!
Mサイズが合わないとなると、選択肢が少なくなる
再度、真剣にPCでお品選びをしている私のオーラに
娘ちゃん『ママ、私なんでもいいよー』と
『お茶碗洗っておくなー』とお手伝い
そう、夕飯の後片付けもそっちのけで挑んでおりました
その後ろ姿が恐ろしいかったのか
息子が『俺、風呂洗っといたるわ』と
そそくさとお風呂掃除に向かう息子
真剣に悩む事数時間
やっとこれならいいかしらと思うお品に出会えました
「岩佐謹製」そのようなブランドがあったのですね
たった2時間程のお式なんで、ほんとなんでもいいように思いますが
でもやっぱり、素敵に演出したいと思う、あんさんです
実は私、振り袖には苦い思い出が
今から30年以上前の事、私が成人式を迎える前年の夏のある日
夕方、自宅に帰ってくるのを待ち構えるようにして、婆さんが
『あんな、今日デパートで振り袖の掘り出し物見つけてん』
『あんたが気に入るか分からんけど偉い掘り出し物やと思うねん』
『一回見に行けへんか』と
もう、その段階で嫌な予感がした
阪急百貨店に行ってみると
婆さんが掘り出し物やという振り袖の反物が取り置きされており
『なっええやろ』
『これでこの値段やで、ないでぇこんな値段で』
そうです、婆さんの掘り出し物というのは
値段なんです
決して生地が安物という訳ではないですが
赤やピンク、絞りなんかのキラキラしたお着物ではなく
薄い黄色、なんの模様かもよく私には分からない
婆さん曰く、沖縄の紅型とかいうけれど
全く魅力に感じない着物
なんか、着ていてもどうもしっくりこない
掘り出し物=安物を着されている気がしてならなかった
その後も、婆さんの『掘り出し物見つけてん』は続き
嫁入り道具の着ることもない普段着の着物のほとんどは婆さんが勝手に買ってきた掘り出し物である
極めつけが娘ちゃんの大事な七五三の七の年
これには力を入れて綺麗な赤色の着物を着せたかったのに
『天神橋商店街で掘り出し物を見つけてん』と届けてくれました
残念すぎる、オレンジ色の菊の模様
『気に入らんかったら着んでもええで』とは言われましたが
そういう訳にもいかず
ものすごい残念な気持ちで着せました
もう、鮮明に覚えているのでよっぽど私は嫌やったんやと思います
でもね、こうして私、必死に草履とバックを選んでいてね
そこには、予算てものもあって
きっと婆さんも、
私に百貨店で『好きなん選んでええで』と言いたかったけど言えなかった
孫の娘ちゃんにも、好きなの選ばせたかったけど懐が寂しいかったんだろう
それでも、準備せなあかんと思って
探しに探した『掘り出し物』やったんやなと思えて
人というのは、何事もその立場にならんと分からない事もあるんですね
ええ、勉強になりました
でも、今の婆さんからは想像できませんけどね(笑)
因みに娘ちゃんには
このバックと草履
卒業式と、成人式、大学の卒業式、友人の結婚式、兄貴の結婚式に使うように言いました
『元、取れへんからようけ使って』て
私も確実に婆さんの子ですわ
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