毒なる親、婆さんとのお買い物

お母さんとのお買い物が楽しいとおっしゃる方

ほんとうに心より羨ましい

１０月１日は婆さんの76才のお誕生日

数えで『喜寿』

随分前から喜寿のお祝いを催促されていた

爺さんの時も数えでお祝いを渡したら

結局それは婆さんのお財布に入っただけ

でも最近では数え年ではなく、満でお祝いするらしいね

最近は数え年ではなく満でお祝いやったやろ？

婆さんは……不満

だから今年するつもりだった

誕生日祝いに靴を買ってと催促され

えらい遠慮がちなリクエストやなと不思議だった

夜にお祝いでお寿司やさんに行くので

昼間は中華バイキング

その時、喜寿の話をしたら

『もしかしてこれ喜寿の祝い？』

いや、夜にお寿司食べに行くよ

『喜寿の、祝いがそんなん？』

『喜寿の祝いは来年でいい』

『もっと豪華にして』

『祝いはお金が欲しい』

気分わ、わる～っ

婆さん、お祝いを盛大にしてもらい

自他共に、どうよ私って大事にされてるでしょ

アピールですかぁ

中華バイキングの味などするもんですか

かき込むように食べた

『毒なる親』この言葉を知った時に

気持ちがストンと落ちて

一気に楽になった

何故いつも付きまとわれ、指示され、たかられるのか、

気に入らなければ罵倒されるのか？、

『毒なる親』だから

もっと私が十代の時に広めてくれていたら

きっと私は違った人生になっていたわ

婆さんとの共用時間一時間半

ギリギリ耐えられた

まだ別に家族が一緒なら共にできるけど

今から仕事と嘘をつき

駅に戻ってスタバに駆けこみ

雑誌を適当にかかえ

キャラメル＆プディングフラペチーノ

一口飲んでほっとしたわ

今から厄払い

フレッシュ！フレッシュ～

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