2009年から別居するまで
心にファイティングポーズを持った私は
主人と一緒にいる時は
きっと険しい顔になっていたと思います。
さぞ、おうちの中の空気は
悪かったでしょう。
ごめんよ、子供達
仕事と家事に追われる中
暇さえあれば
自分の人生を見つめ直し
自問自答し
将来を考えておりました。
その中で
いつまでこの生活を続けるのかと
私の父が
肝臓癌闘病の8年目になり
そろそろ、癌の終末期の気配を
感じ始め、看取りと
後に残される母との暮らし
将来への結論
タイムリミットが迫っているように思えました。
まずは、住むところ
最初は私の家の近く、それも駅前の
交通、生活に便利な賃貸マンションを借りて
両親にそこに転居してもらい
私も生活基盤を、家とマンションの
二分割にするという方法。
けれども、賃貸で駅前で
７０平米以上となると
家賃が高い
それに、両親は大丈夫の一点張りで
転居しそうにもありませんでした。
中古の分譲マンションの
オープンハウスにも足を運びましたが、
おばさん一人が見学にいっても
冷やかし程度にしか見てもらえず
私が買えそうな物件は、狭いうえに
要リフォーム物件でした。
そういえば、日経ウーマンオンラインサイト発
「女性のためのかしこいマンション購入講座」の
セミナーに参加して耳を肥やしたりもしましたね。
そうして、2年が過ぎて
2011年の夏
ある不動産の中古マンションのチラシ
駅前、７５平米
3ＬＤＫ
築15年
１４８０万円
「室内とてもきれいにお使いです。」
大手ゼネコンのマンション
建築当初は4000万はした物件です。
すぐさま、不動産屋に連絡をとり
内覧会
売主はファミリーで住んでいて
子供さんが女子とあって
おうちの傷みが少なく
綺麗でした。
ハウスクリーニング済
そのまま住める
ベランダの前にさえぎる建物はなく
駅まで2分
生活に超便利
申し分のない物件。
私にも買えそう
担当の営業マンの態度も
それまでとは違い
親切にローンの算段の相談にのってくれました。
借金を背負うことに
かなり不安はありましたが
自立するには、それくらいの
リスクを背負えるくらいの
度胸がいるようにも思えました。
買うか否かの最終のお返事をする
2日前
購入の意志を
海外に住む妹夫婦に相談しました。
すると、普段何も言わない２人が
国際電話を使って
全力で止めにきました。
借金を背負ってまで
今のおうちを出ていく必要はない。
おねえチャンは甘い
まずは夫婦の話し合いを優先しては？
かんかんがくがく
不動産屋さんへのタイムリミットはすぐそこ。
私は、主人とこれからの事について
話す決意をしました。
不動産屋さんに断りを入れた夜に。
そして、別居となり
私は今までどうり、このおうちで住んでいます。
でも、やっぱり自分名義の家ではないので
どこか、地に足がついていないと感じます。
あのマンションはすぐに買い手が見つかり
それ以降、
そのマンションからは、売り物件は出ていません。
あの時、買っていればなあ。
その後、一緒に暮らす母はタクシーを使う生活
をしなくてもよし。
気楽にお出かけできるのになぁ。
娘の通学にも便利だし、暗い夜道も心配なし。
私の通勤も超、楽ちん。
お買いものもすぐできる。
銀行も近くにある。
なにより、自分のおうちだもの。
あの時が、家を買うラストチャンスだったかも
チャンスの神様後ろハゲ
最後まで読んでくださりありがとうがざいます。
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