早起きの気持ちがいい季節。4時台には目が

覚める。朝は鳥たちの活動も活発だ。

 

 スズメの餌やりが私の日課になった。米粒を

木陰の台の上に置く。どこからともなくスズメ

たちのさえずりが聞こえて来る。声を掛け合い、

ご飯があるよ、と言っているよう。みるみる間

に、4匹、5匹と集まり小さな嘴で米粒をつつき

ながら食べている。警戒心は強い。少しでも人

の気配を感じると飛び立ってしまう。父が続け

ていたささやかな日常の楽しみ。それを私が引

き継いだ。

 

 一時グレープフルーツを食べに尾の長い小鳥

が大量に来ていた。ベランダが糞だらけになっ

てしまい困っていたんだけど、実が熟した今、

来なくなった。今のほうが実が甘いのに何でだ

ろう。小鳥たちの食べ時は、人間の食べ頃と違

うんだね。

 

 そう言えば、家の屋根によくカラスが来てい

たんだけどそれもいつの間にかなくなったなー

 

 鳥たちの縄張りも季節の移ろいとともに、変

わって行く。