日本語ボランティアで毎週土曜に母校キャ

ンパスに通う生活も4か月目に入った。担当

留学生ペイトン君は今月後半から3月末まで

一時帰国。バージニア州の派遣元大学に通い

再び日本に戻って7月末までの交換留学期間

を終了する予定だ。

 

 大学敷地内に新しく建設された高層建物の

2階にあるグローバルラウンジが日本語レッ

スンの場所。周囲には日本人、外国人学生が

おり時折にぎやかだが気にせず会話を続ける。

 

 日本語の練習であるものの、会話の7割は

英語だ。テキストに英語で解説を加えている

時もあれば、話題が発展して日米文化や常識、

習慣、法律の違いなどに発展することもある。

そうなって来ると英語で適切な表現を探さな

くてはならない私のほうがチャレンジだ。

 

 96年から2年間のNY州への留学。米国人の

友人をつくるのは至難の業だった。難なく修

士号の学位は取得できたけど何かやり残した

感を残したまま帰国した。今、ネイティブと

対等な議論ができるようになって、私は留学

時代に満たせなかった思いを果たせているよ

うに感じる。98年の卒業から25年、気分は

また学生に戻れた。