☆嗅覚のしくみ☆ | 職業訓練(基金訓練)アロマセラピスト養成スクール

☆嗅覚のしくみ☆

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いつも、ご愛読ありがとうございます。


それでは今回は、嗅覚と触覚についてお話させていただきます。



香りは、一瞬で心身をシフトする


アロマテラピーのメカニズムは、嗅覚と脳のしくみと関連づけて説明されます。香りは、一瞬で心身をシフトする力を持っています。


香りの刺激が脳へと伝わるまでの時間はなんと0.2秒以下と言われています。歯痛や体の深部の痛みが伝わるまでの時間は0.9秒あるいはそれ以上とのことです。

香りの刺激が伝えられる脳の部位と快・不快を感じる部位は大変近いので、香りによって人の気分(情動)は、左右されることが分かっています。


皆さんは、香りを嗅いだ時、なんとなくいい気分になって嫌なことも忘れてしまった体験はありませんか


普通に一週間、暮らしているだけでおよそ2000種類以上もの香りを嗅いでるとの報告されています。

様々な香りは、気づかないうちに体の生理的な反応や心に影響を与えています。ふと漂ったり香りで唾液が分泌される、昔の記憶がよみがえる・・・イライラを忘れるなどもその例です。


視床下部と下垂体はアロマテラピーと関わりが深いといわれています。視床下部は、胃腸や心臓、膀胱などの働きを調整する自律神経系の中枢。


下垂体は、甲状腺や卵巣、副腎など他の内分泌器官や体の働きを調節するホルモンを分泌します。下垂体自身は、視床下部からのホルモンによる調節を受けています。





嗅覚のしくみ


嗅覚刺激は、鼻腔→嗅上皮→嗅神経→嗅球→大脳辺縁系→扁桃体(核)・海馬の順に伝えられ、記憶・情動・本能行動などへ影響を与えます。




鼻の奥の空間、鼻腔には嗅上皮と呼ばれる特別な粘膜が存在する。




嗅上皮の粘液層には嗅毛(嗅細胞の先端)が露出しています。鼻から取り込まれた芳香成分は嗅毛にとらえられると、その刺激は電気信号(インパルス)に変換され、嗅球を通って大脳辺縁系の扁桃体(核)や海馬に伝えられます。



そのため、本能行動(食欲、生殖欲、睡眠欲など)や記憶、喜怒哀楽といった情動は嗅覚の影響を強く受けます。


大脳辺縁系と神経同士の連絡が密な視床下部や大脳新皮質にも伝わるため、ホルモン分泌や内蔵の働きなど生理機能、免疫、知的活動なども嗅覚の影響を受けると考えられています。