きのう、数ヶ月に一度お会いする、ご年輩のお客様にお会いした時の話です。


その方は、数ヶ月前にお風邪をひかれてお薬などいろいろ飲まれたりしている間に、嗅覚を感じなくなってしまい、

もう2ヵ月がたつと・・・。

だからもうあきらめたわ!

とおっしゃるその方に、


香りをあきらめるなんて!?

と胸が痛くなりましたが、

安易には言葉をかけられませんでした。

その方は匂いを感じなくなって、あらためて嗅覚の大切さ(重要性)に気づかれたそうです。


だんな様とお住まいの方ですが、ストーブの上で豚汁を温めなおしていたところ、うっかり忘れてしまったそうで、焦げ臭さにも全く気がつかず、汁がすっかり無くなってしまったと!!


大事にならなくて良かったけれど、鼻は本当にだいじね~。

としみじみとおっしゃられたそのお言葉を聞き、


私は、あらためて、当たり前のように感じてしまっている事に対しての、反省と深い感謝を感じました。



私は、好きな香りを、幸福になる香りを楽しむことができ、

香りの恩恵を追求することが出来ている。


それは決して当たり前のことなどでは無く、とてもとても幸せなこと。


なのだと。



その方がまた匂いを感じる事ができるようになられるよう、

心からお祈りするとともに、


大切なことを教えてくださった事に深く感謝をいたしました。