古代における芳香植物の利用について、誤っているものを選びなさい

  1. ガレノスは植物や自然素材をもちいた「ガレノス製剤」を作った
  2. ヒポクラテスは芳香植物を蒸留して治療にもちいた
  3. インドの伝統療法であるアーユルヴェーダには芳香植物が多く用いられている
  4. テオフラストスは、香料を作るのに、芳香植物をオリーブ油などに浸け込んで香りをうつした

テキスト「アロマテラピーの歴史」からの出題です。

 

水蒸気蒸留で得た精油を治療に用いたのは一般的にはイブン・シーナと言われていますが、実際のところは確たる証拠はないようです。香りの百科事典には以下の記述があります。

7世紀当時,アラプ地方の交易品には花の水抽出物が盛んに取引きされていた。 蒸留器の発明の時期は諸説あるが、その起源は8世紀の錬金術に遡ることができる。水蒸気蒸留の基本形である現代に近い水の冷却による蒸留器のアランビック(alembic)ができあがったのは13世紀ころであった。(※5 p561)

 

ヒポクラテスの時代にはまだ水蒸気蒸留の技術はありませんでした。

ヒポクラテスが行ったのは蒸留ではなく燻蒸です。

ヒポクラテスは生のままの芳香植物や、乾燥させたものを燻蒸して治療に用いました。

 

ということで誤っているのは2。

 

ではまた明日。

■参考資料

※2 ビジュアルガイド精油の化学,長島司

※3 アロマテラピー事典,デービス

※4 ジャン・バルネ博士の植物‐芳香療法

※5 香りの百科事典,谷田貝光克

※6 ハーブ学名語源事典,大槻真一郎,2009

※7 アロマ療法大全 ,ヴェルナー

※8 アロマテラピー〈芳香療法〉の理論と実際,ティスランド

 

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