私がバレエを習いたいと初めて思ったのは、
たしか、4歳くらいの時。
でも、それを母に言ったら。。。
「8歳になったらね」
・・・と言われた。
のちのち、大人になって、
何かで知ったのだけど、、、
昔はそういう、風習?なのだか、
ことわざ?みたいなものがあったらしい。。。
お稽古事は、8歳に始めると良い。。。
みたいな。
あぁ。。。
だから母は、
あんなに頑なだったのか。。。と。
そう思った。
たしかに。。。
シュタイナー教育とかにもあるけれども、
あんまり小さいうちから、いろいろ詰め込むのは
良くない。。。っていう理論も、解る。。。
頭を使うお勉強系は、、、
特にそうだと思う。
だから、母の気持ちも解るけど。
当の本人が、やりたくてやりたくて
仕方ないのに、それもどうなのよ?
・・・って。
やっぱり、思う(笑)
でも。頑固な母は、折れなかった。
実際に始めたのは、7歳くらいだったかな。。。
たぶん、数えで、8歳だったんだろうね。
でもね。。。
そんな幼いながらも、いつも思ってた。。。
「あぁ。。。もっと早くに始めたかった。
もう、出遅れちゃった。。。」
・・・って。
3歳くらいから始めてた子にとっては、
ラクラクなことが。
遅くに始めた私には、
ハードだったりすることがよくあった。
主に、柔軟系。。。
けど。。。
そういう、ハンデも、情熱で押し切った。
だから、いつしか追いつけた。
けど。
思春期の頃。。。
母の言葉によって、、、
私は、バレエの道を諦めた。。。
背が大きすぎる。
お尻が大きすぎる。
だから、あんたはプロにはなれないわよ。
・・・ってね(涙)
お教室の先生は。。。
「大丈夫よ。頑張れば、プロになれるよ」
・・・って言ってくれたのだけど。
母のその言葉で私は。。。
すごい、自信失くしちゃってて。
先生のその言葉も、信じられなくなってた。
今は、、、
すべてが運命だったんだな。。。と、
受け入れているし。
今に、不満も何もないのだけど。
もし、あの時バレエをやめていなかったら、、、
私はどんな人生を送っていたかな?
なんてことを、ふと考えたりすることも、
時々あった。。。
********
そんな自分の経験もあったので。
私は、娘が3歳になった時、、、
バレエを始めさせた。。。
バレエをやるのに、、、
というか、芸術系の習い事は、
みんなそうだと思うけど。。。
重要なのは、、、
本人のやる気と、先生と、
そして、家族の理解と協力。
あとは、お金。
バレエのような芸術は、、、
将来的には、海外に留学とかしないと、
やっぱり、プロになるのは難しいだろうな。。。とも
思ってた。。。
当時はね、Kバレエみたいな、
バレエ団なんて、なかったから。。。
娘の場合、、、
ラッキーなことに、近所に、
松山バレエ学校があった。。。
松山バレエ団所属のバレエ学校。
先生は、森下洋子さんとか、
清水哲太郎さんとたくさん行動を共にし、
横の繋がりも広い方で。。。
だから将来、留学したいと言えば、
いろいろ紹介してくれそうだったし。
教え方もすごく上手で、。
素晴らしい先生だった。
恐かったけど(笑)
いや。。。
バレエの先生は、全員、恐いのだけど。
母親(私)は、
バレエのためなら、他の事全部
犠牲にしてでも、なんでもするよ。
という、ものすごく協力的な母で。
父親(夫)も、私ほどではないにせよ、
いろいろ協力してくれた。
娘のバレエに、どれだけお金を費やしても、
彼は、文句ひとつ言わずにいてくれた。
そんな中。
決定的に足りなかったのは、、、
本人のやる気。
でもこれ。。。
当たり前だよね。
娘にとってバレエは、、、
やりたくてやりたくて仕方なかったものではなく、
わけわからないうちに、
お教室に放り込まれていた。。。
みたいな感じだったのだから。。。
********
レッスンは、月に一度だけ、
親も見学できた。
そんな時、ママたちはみんな。
カメラ片手に、子供達の様子を撮影。。。
そういうお教室だったから。。。
昔、自分がバレエをやっていたという
ママも、結構いたし、現役で、
ダンスの先生をやってるママもいた。
そして、みんなで嘆く。。。
「あぁ。。。うちの子。ダメダメだわ」
・・・って(笑)
家に帰って、録画したビデオを見ながら、
また、嘆く。。。
首筋が伸びてない。
つま先が曲がってる。
背筋っっ!!!!
みたいに。。。
恐い。。。
子供はまだ、3歳なのに(汗)
あの頃の自分。。。
恐い。。。(苦笑)
数年後。。。
発表会のゲネプロを見学したとき。。。
娘の踊りに絶望した。
それまでは、「そのうち伸びる、
そのうち開花する」って辛抱づよく
期待していたのだけど。
その時は、、、
もう、このまんまではダメだ。。。と思った。
しかもその頃。。。
娘のクラスは、年下のクラスの
お母さんに馬鹿にされている。。。という
噂まで流れてきていた。
まぁ、たしかにね。。。
娘のクラスはなぜか。
おっとりした、優しい子が多くてね。。。
それは。
人間的には素晴らしいことなのだけど。
ああいう世界って。
気が強くて、競争心とかもすごくて、
なにがなんでも、自分が一番になりたいとか。
そういうのが強いほうが、
伸びやすい。。。ていうのがあるからね。
平和でほんわかした娘のクラスが、
こと、踊りにかんしては、「・・・・・」なのも。
よく、解ってはいたのだけど。。。
これはもう。
先生だけに任せてはおけない!!!
私も娘の特訓をする!!!
手遅れにならないうちに。。。
・・・って、一大発起した。
その時私が娘に、、、
どういうレッスンをしたか。。。
その内容をここで、赤裸々に書くと、
ものすごくドン引きされそう(苦笑)
まぁ、とにかく。
それは、地獄の特訓だった。。。
でも、効果はものすごくあった。。。
周囲が、娘を見る目が変わった。。。
他のお母さんに、
「もしかして、〇〇ちゃん。
他のお教室に通ってたりするの?」
・・・と言われた。
私が家でレッスンをしてるの。。。と
言ったら。
「嘘!!うちの子も、レッスンしてやって」
・・・と言われた。
けど。
もちろん、断った。
あんなレッスン、よそ様の子にしたら、
どうなることか。。。(苦笑)
のちのち娘も。
「あんなの他の子にやったら、
ママ、嫌われちゃうよ」
・・・って言ってた(笑)
娘の踊りが変わったことには、もちろん。
先生も気づいた。
お教室のお姉さんたちもまた。。。
だから、、、
その次の年の発表会の時には、
娘の立ち位置は、ガラッと変わっていた。
役も、ポジションも。。。
以前とは打って変わって、良いものに。
それまで。娘の発表会を観ても、、、
私はなんだか、ダメだしばかりして。
それで逆に、娘のテンションを下げていた。
でも、地獄の特訓後の発表会の時。。。
舞台上で踊っている娘の姿を見て、、、
初めて、、、涙が出た。
その時ばかりは、ダメ出しは一切出ずに。。。
心から、褒めてあげることができた。。。
鬼のように娘をしごいていてもね。。。
心の奥底では、私も辛かったから。。。
本当は、ただただ褒めていてあげたい。
ただただ、優しくしてあげたい。
でも、それだと娘がダメになる。。。
みたいな。
そういう葛藤。。。
親は、経験するよね。。。
娘も私も一緒に。
地獄のレッスンを通して、
そういう心のあれこれを経験して。
その上で迎えた晴れ舞台って。
格別なものだった。
今にして思えば。。。
こういうのは全部、
私の自己満足だよね。。。
娘はよく。。。
それに応えてくれたものだ。。。
********
先生に認めてもらえば、、、
良い役が貰えたり、良いポジションが貰えたり。
そういうことを経験するうちに、
娘の中に、何かが芽生えた。。。
踊ることが、面白くなってきたようだった。。。
そうなったらもう、、、
あとは、勝手に伸びていく。。。
だから私も。
完全に手を引いた。。。
********
その後。。。
引っ越しやら受験やらで、、、
結局、娘もバレエをやめてしまったけど。。。
小さいうちに、ああいう経験ができてよかった。
バレエ、すごく楽しかったよ。
・・・と、今も娘は言っている。。。