春は毎年、熱を出す。。。昔から。。。
花粉が大きく飛び始めるころ、いつもそれは起こるのだけど、
花粉のせいで体調が悪いのだろうと放っておくと、
突然、熱が出る。。。
熱が出てやっと、この体調の悪さは花粉ではなくて
風邪だったんだぁ。。。と気づくことが、何年も何年も続いていたので、
ある時から、春の初期に起こる気だるさは、
花粉だと思っても警戒して、大事をとるようになった。
それでもやはり、、、熱は出る。
でもその熱は、、、たいがい、1日、2日で下がるのだけど。
最近はもう、、、これは、毎年恒例行事だと思って、
何もしてない。
そのまんまにして、ただ、眠るだけ。。。
眠っているうちに、、、それは過ぎていくから。。。
ただ。。。
数年前からは、、、これはやっぱり、風邪ではなくて
花粉のせいなのでは?と感じるようになってきた。
アナフィラキシーではないけれども。。。
花粉のせいで、熱が出ているような気が、、、するようになった。
今年も、、、恒例の熱に浮かされながら見た夢は。。。
懐かしい時代の頃のことで。。。
その夢を見たことで、すっかり忘れていた昔の出来事を、
ふと鮮明に思い出し。。。
なんか、、、しみじみしてしまった。。。
****************
高校生の頃、中川勝彦さんが好きだった。
つまらない高校生活の中で、勝ちゃんのコンサートやイベントに行くことは、
当時の私にとっては、ひとつのオアシスみたいになっていた。
でも、学校の友達で、勝ちゃんのことを知ってる人は誰もいなくてね。
ある日、スクールバスを待っていると、同じ学校の制服を着た
女の人が、小脇に何かを抱えて私の横を通り過ぎ、
私は思わず、、、「あーーー!!!」と、大声で叫んでしまったの。
なぜなら、彼女が持っていたそれは、、、
前日に行った勝ちゃんのコンサートのパンフだったから。
その人は、私のひとつ上の先輩だった。。。
昨日、初めて勝ちゃんのコンサートに行ったんだって。
なんとなく行ってみたのだけど、けっこう良かったから、
今日、友達に見せようと思ってパンフ持ってきたんだ。。。と。
・・・と、その人は言ってた。
そして、、、「あなた、ファンなの?もしかして、昨日行った?」
・・・と。
それがキッカケで、その人はよく、私の教室に遊びに来るようになった。
でもそれを見ていた担任の先生から、ある日、私は呼び出され。。。
「お前、〇〇と親しくしているのか?大丈夫か?」
・・・と。
そう言った先生のその表情で、先生が何を言いたいのか
もう分かったし、、、そういう先生が、すごいイヤだった。
学年が違っていてもその先輩は、先生たちの間では有名だったみたいで。
なぜなら、、、校則やぶって、見た目がすごい派手だったし、
学校内での素行も、、、あんまり良くなかったから。
私は、学校では目立たないようにおとなしくしていたから、
私とその先輩が親しいことで、先生は要らぬ心配をしたんだろうけど。
そういうことで人を判断する大人って、ホント、イヤ。と。
そう思ったっけね。。。あの時。
たしかあれは、、、夏休みだったと思うけど、、、
先輩からいきなり電話があった。
「今日、泊まりにこない?」
・・・と。
先輩は、勝ちゃんと出会うまでは、
ストリート・スライダーズのファンだったそうで。
そして、先輩のスライダーズ・ファン仲間のひとりが、
ある人と知り合いだったそうで。。。
その「ある人」というのが、勝ちゃんの追っかけというか。。。
なんというか。。。もしかしたら、グルーピーなのかな?と
思ったこともあったけど。。。
その人は、、、
勝ちゃんの、「今の一番のお気に入り」の人だということで。
ファン・クラブ旅行でハワイに行っていた勝ちゃんが
明日の早朝、帰ってくる。。。
勝ちゃんのお気に入りのその人、、、A子さんは、
彼を成田まで迎えに行きたいのだけど、
彼女の家は神奈川なので、始発で来ても間に合わない。
先輩の家は、千葉だから、成田は結構近い。
彼女の家からだったら、飛行機到着時刻まで余裕で間に合う。
だから、友達の伝手を使って彼女は、、、
会ったこともない先輩の家に、突然泊まりにくることになったようでね。
で、Lyricaちゃんも来なよ。
一緒に行けば、A子さんが勝ちゃんに紹介してくれるって!
・・・って、先輩はそういったのだけど。
この段階で私は、丁寧に断りまくった。
勝ちゃんのファンではあったけど、
コンサートの出待ちとか、追っかけとか。
そういうことをすることには、興味がなかった。あの頃。
ライヴやイヴェントで会えれば十分で。
芸能人と、ただのいちファンであるという、、、
そういう形で満足してた。
夢を見ていたかっただけなのだから。。。
あんまりね、、、「公式」ではない部分は知りたくなかったし、
プライベートにも踏み込みたくなかった。。。
だから、、、ハワイ帰りの勝ちゃんを、
空港まで迎えに行くなんて。
そんなことは、当時の私のポリシーに反するというか。。。
なんだか、恥ずかしいことをするような気がして。。。
なのに、、、先輩のその、強い押しには勝てなかった。。。
なんだかんだいって、、、学校の先輩だったからね。。。
そしてあの当時は、、、そこまで考えられなかったけど。。。
でもきっと、、、先輩も、ひとりじゃ不安だったのかもしれないな。。。と。
今なら、、、そう思う。。。
16歳だったあの頃。。。
20歳のA子さんが、すごく大人に見えた。。。
バッチリお化粧していて。。。
胸が大きく開いた、身体の線を強調するワンピースを着ていて。
そして、、、けだるそうに、タバコを吸ってて。
空港に行くと、勝ちゃんのおっかけみたいな
派手なお姉さん方がぽつぽつといて。
私は、その人たちのことは知っていた。
よく、コンサート会場でみかけていたから。
すごい綺麗だけど、怖そうなお姉さま方。。。という印象で、
覚えていた人たちだった。
でも、A子さんのことは不思議と、、、
それまで全く知らなかったのだよね。。。
その恐そうなお姉さま方が、、、
A子さんに、おずおずと声をかける。
「勝彦って、何時に着くんですか?」
「さあ?」
・・・と、A子さんがそっけなく答える。。。
ホントは、、、知ってるのに。。。意地悪。
「それよりあんたたちさ、
勝彦とか、呼び捨てにするのやめなよ。失礼でしょ」
・・・とか、A子さんが言ってる。
怖いお姉さま方がひるむ。。。
あぁもう。。。恐い~、恐い~、恐い~~~と。
こういう時、、、女の世界は恐ろしいのです(苦笑)
私は横で、冷や汗もの。。。(苦笑)
何で私は、ここにいるんだろう???と。
逃げたかった。
そして、、、こうやって、芸能人のおっかけを繰り返す人たちの
そのエネルギーというか、バイタリティというか。。。
そういうものにある意味、感服した。。。
すごいなぁ。。。と。
私には、無理だ。。。と。
当時からそのあたりは、、、己を知ってたというか(笑)
A子さんは、、、先輩よりも、、、
なぜか、私に優しかった。
まぁ、、、分かる。
A子さんが、ライバル意識を持つような対象ではなかったのでしょうね。
あの頃の私は。
でも先輩に対しては。。。
それを察した先輩は、スライダース仲間の友達とどこかに行っちゃうし、
私は、A子さんと二人きり。。。
そんないたたまれない時間をしばらく過ごすと、、、
ゲートが開いて、、、そこから、勝ちゃんが出てきた。
呆然とその場に突っ立っているとそのうち、
A子さんに呼ばれた。
目の前には勝ちゃん。
「この子、〇〇Lyricaちゃん」
・・・と、A子さんが勝ちゃんに私を紹介すると彼は、
「〇〇?A子と同じ苗字じゃないか~。
よろしくね、Lyricaちゃん」
と、、、にこやかに手を差し出す。
そして、握手した。
もう、、、もう、、、
今、全然、嬉しくない。
ファン・イベントで勝ちゃんと握手した時は、
「もう、絶対手を洗わないぞ~~」みたいに(笑)
舞い上がったりしたのに。
今は、、、なぜか、全然嬉しくない。
勝ちゃんのタバコに火をつけるA子さん。
その二人の横に、なぜか一緒にボーッと立ってる私。
なんて、間抜けな図。。。
周囲のお姉さま方からの、嫉妬とも羨望ともいえるような、
何とも言えない、いや~な視線を感じながら。
そして私は、、、いつも一緒にコンサートに行っていた親友に対して、、、
なぜか、、、ものすごい罪悪感を抱えていた。
一応、彼女も誘ったのだけどね。
彼女は見事にスパッと断ってくれた。
予想通りに。。。
私にはそれが出来なくて、、、
ちゃんと断ることができなくて、ズルズルここまで来ちゃったけど。
来なければよかったと思ったし。。。
ひとりで来ちゃって、ごめんね。。。と。
私だけ勝ちゃんに会っちゃって、ごめんね。。。と。。。
心の中で彼女に謝ってた。
今、ここにはいない、その親友に。。。
その後、、、A子さんとは、勝ちゃんのライヴやコンサートで
よく顔を合わせた。
そのたびにA子さんは、にこやかに声をかけてくれて。
私の親友にもよくしてくれて。
A子さんたちは、コンサートではなぜかいつも最前列にいる。
ライヴでは、整理番号1番のチケットを持っている。
無邪気に、、、本当に、なんの裏もなく、
「A子さんって、なんでいつも良い席取れるんですか?」
と訊いたら、彼女は。。。
「ごめんね。。。教えちゃうと怒る子がいるから」
・・・と、申し訳なさそうに言ってた。
私も親友も、A子さんとは一定の距離を保ち、、、
チケットもいつも、自力で取ってたけど。。。
たまにA子さんは、ライヴの時に先に入場して、
私たちの分の席まで確保してくれていたりしたこともあって。
嬉しいより、、、いたたまれなかったけどね(苦笑)
でも、、、周りの女の子たちから怖がられ、一目置かれていたA子さんの、、、
優しい面を、たくさん見せてもらえたなぁ。。。と。
今は、しみじみ思う。
先輩とA子さんの仲は、あの後、すごい冷え切ったみたいだけど。
そして先輩は、、、その後、勝ちゃんのコンサートに行けば、
いつも、中心で目立ってる人になったけど。。。
先輩もA子さんも、それぞれ、、、
私に対しては優しかった。
だから、思う。。。
当時から私は、、、
そういう、「狡さ」を持っていたのだなぁ。。。と。
敵を作らない狡さ。
きっとあの頃から、、、
「演技」はうまかったのだろうと。。。
A子さんよりも、先輩よりも。
一番怖かったのは、実は自分だったのではないのか。。。と。
それにしても、、、勝ちゃんのことに関しては、、、
なぜかその後も、コアな部分に巻き込まれることが多かった。
自分の意思とは無関係に。
勝ちゃんに関することで、、、
知りたくもないことを、たくさん知ることになった。
でも、、、相談されれば、他人事にはできなくて。
いろんな人の、、、相談役になってきた気がする。
なぜか。。。
相談してくる相手は、勝ちゃん本人ではなく。。。
彼と、、、とても深いところで関わった人たちだったけど。。。
あれって一体、、、なんだったのだろう。。。
勝ちゃんが亡くなったあともまだ、、、
そこには、彼の遺したいろんな重たいものが渦巻いていて。
「いい加減にしろ~~!!!
私に尻拭いさせるな~~~!!!」
・・・と。
あの頃よく、、、天に向かって叫んでた(笑)
翔子ちゃんがデビューして、ある程度知名度が出てきたころ。
エネルギーがふと変わって、そういうことが一気にやんだ。。。
渦中を過ぎてみれば、、、そういうこともよい想い出となり、、、
時々しみじみと思い返しては、その余韻に浸ることもあったけど。
それもここ数年では、、、もう、勝ちゃんに関することは、、、
その記憶さえも、すっかり消えかかっていた。。。
それでもまだ、、、
ふとこうやって、、、
思い出すこともあるのだなぁ。。。と。。。