朝6時過ぎ。

天気が良いと、リビングの窓から

碧のグラデーションで連なる山脈が見えます。

たぶん丹沢から奥多摩にかけてなのかな?

詳しくないので、よく分りません(・・。)ゞ

そのほぼ中央に、ぽかりと真白く浮かんでいるのが富士山。

どういう光の具合なのか、山々がものすごく美しく輝く瞬間があります。

ほんの10分間くらいの短い時間。

ぼうっと滲んだような色合いの様々な碧を背景に、くっきりと白銀に輝く大きくて美しい山。

その下を、小さなお菓子のアザランみたいな銀色の粒が右左に動いています。

早朝から走る車のライトです。

あっという間に消えてしまう、自然ならではのショーなので、見逃すまいと目をこらします。

誰もいないリビングで、ボサボサの頭とよれよれのパジャマのまま、

ぽかんと口をあけて、ほんの束の間、地球が見せてくれる魔法に見惚れています。


この世界は美しい。


心底そう思います。

道を歩いていても、植物、光、空気、空、風のにおい…

なんて美しいんだろうと惚れ惚れとしながら街の風景に見惚れることがあります。

身の回りにも美しいものは溢れています。


この世界の美しさを存分に味わい尽くすことが、

この世に生きてきた、たった一つの証みたいなものかも、と思うこともあります。


道端の植物や

赤ちゃんの可愛さに見惚れたり、

美味しいものを味わったり、

可笑しいことで大笑いしたり。


それだけで充分なのかな、と。


生きていると、

命はただあるだけで尊いものだと思い知らされることがあります。

そして、その限りある命がある間は、

それぞれのやり方で

一生懸命に生きよう、命を楽しもうとする姿そのものが、

もう美しいのだと思います。


私たちが便宜上「病気」と呼んでいるものを持って産まれて来た人は、

実は、

命はあるままでいいんだよってことを

身体をはって教えてくれようとしているのかもしれないと思ったりもします。

ただそこに在るだけで、誰かの心の支えになれる存在。

その使命を持って、この世界に神様が送り込んでくれている

天使なのかも。

私たちが、なかなかそのことに気がつかなかったりするだけで。

実はとてつもない大きなことを教えてくれている存在なのかも。


私は私のやり方で、

あなたはあなたのやり方で、

この世界を味わいましょう。



サンタモニカビーチ。1996年