中国山陽地方を訪れました。


「神の島」宮島で山の神のパワーを浴びたり。

「原爆資料館」へ行ったり。

海沿いを在来線で走ったり。


以前広島に行ったのは10歳位の時。

今回思ったのは、

なんて外国人が多いんだビックリマーク

資料館にいた見学者の約半数は外国人(アメリカ人もたくさんいた)でした。

いや、半数以上かも。

とにかく外国人だらけ。

37年前、見学していたのは日本人ばかりだったような気がします。

世界的に「核」について関心が高まっているのかな?

『そうそう、いいこと。よ~く見てって、母国の人たちに伝えてね』って心の中で思いました。


資料館を今回あらためて見ると、

犠牲になった中学生たちが着ていた衣類や遺品が

エピソードとともにたくさん展示されていました。

中学生の娘を持つ母としては、

涙なくしては見れないものばかりで…。

あちこちで鼻をすする音がしていました。


他国を好きになったり、

他国に友達がいれば、

そこに核兵器を落とそうなんてクレイジーな考えも減り、

戦争も止められるかもしれないと

本気でそう思っています。


自分の国を尊重するように、

他の国も尊重できればいいね。

お互いに。


だから若い頃、日本にいる時は外国の人に

日本を好きになってもらいたいと思って、

仕事でもそれを意識してましたし、

外国に行った時は、

なるべくその国の人に「『日本人っていいな~』と思ってもらえますように」

っていうのを念頭に行動していました。


外国の人と友達になって一緒にご飯を食べれば、

それは素晴らしい平和活動。


広島にいる時にちょうど、

シリアで亡くなられた山本美香さんのことを日本テレビで

放送してました。


これも涙なくしては読めませんでした。


見たかった絵の展示会をちょうどやっていて、見ることも出来ました。

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偶然知らずに電車で近くを通ったので行くことができました。

展覧会自体、やってることを全く知らなかったので、うれしかった!

原画は迫力がありました。

こちらは、生きる勇気みたいなのをもらった感動と

平和を願う気持ちが強く湧いて来て、また涙。


夜はえらく雷がひどいな~と思っていたら

翌朝、広島の一部が土石流でとんでもないことになっていて。


これも自然災害のせいばかりではなく、

無理に山を切り崩して家を建てた人災の側面がありますよね。


なんだか、涙、涙で平和を祈る広島滞在になったのでした。


そして、気分を変えて倉敷へ。

こちらは25年ぶり。


最大の目的地はこちら。

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ちょうど倉敷ガラスを中心の展覧会をやっているところでした。

ラッキーラブラブなんて私はついているんだビックリマーク

ガラス工芸大好きなんです。


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ステキすぎる。


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20代は、

海外と関わる仕事のあと、

日本の美術(主に日本画)と書の出版の仕事を2年ほどしてました。


土日はほとんど美術館やギャラリーをはしごで見てまわる日々。

そういう生活をしている中でぼんやりとでもだんだんと分かってきたのは、

私は

鑑賞を目的として大金を積んで作られた美術作品よりも、

実際に使うことができる工芸品の方が

好きかもしれないってこと。


どちらももちろん素晴らしいのでしょうが、

だんだんといわゆる

「手仕事」と呼ばれるようなモノに魅かれる自分に気がつきました。


人間の手のぬくもりとか暖かさを感じることが出来るような

皿とかコップとか日用品が大好きです。


自分のお給料で買える範囲内で

作家もののお皿やガラス製品を

銀座の美術ギャラリーなんかで買うようになったのは

2000年ごろから。


そしてそれは、私の母がしていたことと同じこと。


実家はけっしてお金持ちではないのに、

私が小さい頃から

母は作家ものの器などをローンで買っており、

家はまるで料亭かっ?と思ってしまう程皿やら器やらがたくさんありました

(今はだいぶ処分してスッキリしてます)。 


昔は不可解であった母の行動。

血とはおそろしいもんです。

気がつけば、同じことをしているなんて

(私はだいぶ自制していますが)。


形があっても無くても、

人間の手が作りだすものは素敵です。


40過ぎてアロマトリートメントを自分でもやってみようと思ったのは、

手を動かす仕事への憧れがつのった結果なような気もしてます。


世界平和と用の美と手を動かす仕事。

今回の旅は、

まるでこれまで私が辿ってきた道をふりかえるようなものになりました。


人生も旅のようなものっていいますもんね。


今までずっと鑑賞するばかりで

実際に動かしてなかったもので、

私の手は

まだまだなかなか思うように動いてくれませんが、

とにかく手を動かしながら前を見ます。