私のバイブルの一つ。
『潜水服は蝶の夢を見る』ジャン=ドミニック・ボービー著(講談社)
『ELLE』誌の編集長だった著者ボービーが、
ある日突然脳卒中に倒れ、全身動かぬ状態になってしまう。
たった一か所、左目のまぶたをのぞいて。
この左目のまばたきを使って文字を伝え、
書きとめてもらったものがこの本。
悲惨で苦しい状況にあるはずなのに、
不思議な明るさと、ユーモアと、美しさに溢れています。
あとがきで、
「美味しいものと旅と文学をこよなく愛し…」と
病に倒れる前のボービーの姿が描写されてます。
芸術を愛する人は(精神力が)強い。
そんなような事が、
『夜と霧』(ヴィクトル・フランクル)にも書かれていたと思います。
ずいぶん昔に読んだのでうろ覚えですが。
たしかそうだったはず。
こちらは、ナチスの強制収容所に生きる人たちの観察記録です。
文学、演劇、音楽、美術…どんなジャンルの芸術も、
人間の心を遊ばせ、豊かに、折れにくくしてくれる。
そんな事を、私たちはもっともっと自覚していいのではないかと思います。
「お金のムダ使い」と切り捨ててしまう人がけっこういて、
そういう言葉を聞くと胸が痛いです。
どんな危機的な状況にあっても折れない
というのは、
「鈍感」ともまた違って、
第3者的な目で、どこかしらその状況を笑えるような
「遊び心」を持っているのではないかと思います。
芸術は、
けっして小難しいもの・眉間にしわを寄せて接するものではなく、
むしろユーモアや笑いとお友達だってことは、
キタノタケシさんの例を見ても一目瞭然。
学ぶこと、
まだまだまだまだたくさんたくさんあります。
学びたいです。
