八木夕菜 個展「視/覚の偏/遍在」

4.29 (fri) - 5.28 (sat)


" 砂丘をモチーフとし、

アクリルやスチールといった、

通常は支持体として用いる事のない素材に

プリントされ、「写真」の可能性を

拡張する作品群となっています。


透過性の高いアクリルのブロックに

プリントされた画像は、

光の屈折により見る角度によって

異なる景色を見せます。

レンズを通したかのように、

ある限られた視点しか見えない角度、

肉眼でみる風景に近いような全体が見える角度、

反対に画像が全く見えない死角。

八木夕菜の作品群は

光の性質と人間の視覚の関係性を認識させ、

私たちがそれぞれ当たり前のように持っている

「視覚」が常に「何か」に

依存するものであることを気づかせてくれます。


自らの視覚とファインダーを通した視点。

八木の作品には、その「ズレ」が表現され、

鑑賞者は、自分たちが「見る」もの、

そしてその行為と認識への疑問符を

啓示させられます。"



透明なアクリルを通して見る写真は
色んな角度から見たくなること必須。
実際の景色をプリントした写真、
またそれをバラし、少しズラして
組み合わせていたり、さらにアクリル通したりと
リアルから遠ざかることで、
改めてこの景色が本当は
一体どんな景色なのか、、?
などと色んな思考を巡らせてしまう。
恐らく、普通に写真を見るより、
私自身が美しく補正したはず、、笑