母は先週から週に一度
運動メインのデイサービスに通っている
家事や父の世話、こんなにやってるのに
さらにデイサービスに父に行けと
言われたことに
腹が立っているようで
私が
そんなに嫌なら行かなくていいよ
毎週じゃなくても
2週間に1回でもいいんよ
と声をかけたんだけど
座っていた椅子ごとプイッと背を向けて
まるで小さな子供みたいに拗ねてしまった
そんなことが前日にあったので
私は朝母が起きてきたらまず
様子を見ようと準備していたのだ
玄関から出て行こうとする母を
引き留めても今は抵抗するだけだな
と思ったから
出ていく母を一旦見送り
少し間を置いて、遠くから母の後をつけていき
バス停で止まってる母に追いついた
実はこうやって母が家を出るのは
2回目で
2月の終わり頃だったか
父が大きな声で怒鳴ってるなぁと思ったら
父がお風呂に入ってる間に
母は出ていってしまっていて
姉と私と彼、長男で探して探して
姉の家の近くにある
大きな駐車場の隅っこに
ポツンと座っている母を見つけた
あの時の母も今回のように
すごく怒っていて
もう家には帰らない
どこで死のうか考えてた
と真剣に言ってた
バスを待つ母に
どこに行くん?
と聞いても口をキュッと閉じたまま
言葉は出てこないけど
顔は怒りでひきつったり
悲しみで情けなさそうになったり
溢れる気持ちはあるけど
言葉に出せなくてくちびるを震わせたり
母の表情、全身に感情が全て現れていたなぁ
お母さん、バス何時にくるん?
55分
今何時?
お母さんのケータイ見て
私スマホ充電切れたからわからないんよ
55分
じゃあそろそろバス来るね〜
と言ってくるっと後ろにある
バスの時刻表をみると
朝1便は6時55分
と書いてある
お母さん!
バス6時55分よ
今5時55分よ!
あと、1時間もあるじゃん!
と、そこで母と顔を見合わせて
大笑い
やだー
お母さん
えー
そんなぁ
1時間もここで待てんわ
どこか行ってやろうと思ったのにー
なんかお互いの緊張の糸がぷつっと切れて
早朝の静かな街に母と私の笑い声が
大きく響いた
そんなやり取りをしてたら
姉も来て
とりあえず母を姉に任せて
私は一旦自宅に帰宅
最初の家出は徘徊が始まったのかな?
とハラハラしたし
今回も認知症が進行して感情のコントロールが
できなくなってるんだろうと姉と心配した
でもね
今回も、前回の家出の時も
母の話し聞いてみると
父の罵倒罵声をきっかけに
母の堪忍袋がブチ切れての
家出
認知症の影響もあるとは思うけど
自覚ない行動じゃないんだな
とわかって
そのことに安心した
私さ、姉と話しながら
この状況をどうしたらいいか
考えてて
母が自分の気持ちを父に
言えるように背中を押そうとか
母にキツイこと言わない
よう父に言おうかとも
考えてたんだけど
母は前回も今回も
家出したい
帰りたくない
死にたい
なのに私や姉に見つかって
家に連れ戻されるのが
悔し〜って言ってて
母は
「父と分かり合いたい」
より
もう我慢したくない
好きにしたい!
好きにさせてってことかもな?
と思った
バス停から姉の家に移動した母は
姉と朝食を食べた後
歩いて帰るって言ってるんだけど
って姉から連絡きて
お母さんの好きにさせて
と返事した
ただ電話にだけは出てね
と伝えてもらった
前回の家出は
連れ戻されたくないからと
電話には一切でてくれなかったから
しばらくすると
元気にただいまー!
と帰ってきた


