大好きな作家さん。
今回は「幸田 文」さんです。
どれもこれも好きで。
何度も読んだので、カバーもボロボロです
言葉が奇をてらわず。
あるがままを あるがままに言葉として落としてくれている。
「ああ、そうか。」とすとんすとんと落ちては、丁寧に心に並べられていく。
わたしにとっては、言葉が雨のように降りそそいでくるイメージで。
乾いたこころに打ってつけの本です
そして。
昨日図書館で見つけました
幸田 文さんの娘・青木 玉さんによる編集の随筆集3冊。
のうちの、一冊目を借りてきました
早速読んで、じ~ん。と感動
父・幸田 露伴によるしつけのあれこれがしたためられた随筆集ですが。。。
わたしも、ハッとさせられるところが多く。
「本当のことを言われたときは、素直に、仰せの通りと言えばいい。(中略)
万事すなおに、本心教えを乞うて、何にもせよ、一つでも半分でも
おぼえて取る気になれば、よかったではないか。
水の流れるように、さからわず
そしてひたひたと相手の中へひろがっていけば、
カッと抵抗してたかぶるみじめさからだけは、少なくとも
のがれることはできた筈だと教えてくれ、それを教えておかなかったのは、
親の手落ちで、すまないことをした、といった。」(本文より)
今日もまた「ああ、そうか。」と染みいる言葉に出会えてしあわせでした