ローズマリーは春、白やブルーの花が咲きます。

 

 元々ローズマリーの花は白だけだった?!

 ブルーになったのは・・・?


 マリア様のバラとも呼ばれる「ローズマリー」のお話です。



 キリスト誕生まで、歴史をさかのぼります。

 西洋絵画と共にみていくと、少しイメージできると思います。

【東方三博士の礼拝】
 キリストの誕生を知った学者たちが東方からやってきて、ヘロデ王(ユダヤ人の王)を訪ねます。
「占星術でこのあたりで救世主がお生まれになったので拝みに来ました。」
ヘロデ王は、自分を脅かす存在になると不安になり、それなら殺してやろうと企てます。

ヘロデ王は三博士に、見つけたら知らせるように言います。

 キリストを探し当てた東方の三賢人は

「黄金」「乳香(にゅうこう)」「没薬(もつやく)」を捧げます。
 
  「東方三博士の礼拝」 ボッティチェリ作

  (最前で礼拝している人、中央のオレンジのマントの人、その右となりの白い服の人が

  三博士といわれています)

 

  三つの品にはこのような意味があります。

 ・黄金 王権の象徴
 ・乳香(フランキンセンス) 神性の象徴
 ・没薬(ミルラ) 将来の受難である死の象徴

 

 三博士は礼拝が終わると 「ヘロデの元に帰るな」 という夢のお告げの通り、ヘロデ王を避けて東方に帰っていきます。
三博士が自分に知らせず帰ったことに激怒したヘロデ王は、2歳以下の男児を探して殺害するよう命じます。

【エジプトの逃避行】
三博士が帰った後、マリアの夫ヨセフの夢に天使が現れこう告げます。
「ヘロデ王がイエスを殺そうとしているので、イエスとマリアを連れてエジプトに逃げるように」
そしてエジプトへの逃避行が始まります。


「エジプトの逃避行」 カルロ・マラッタ作

(マリア様は青いマントをまとっています)

【マリア様のバラ】
 マリアがキリストを抱いてヨセフと逃げる間に、白い花の咲くローズマリーの茂みに
ブルーのマントをかけて身を隠しました。
その時に、白の花が青くなったと言い伝えられています。

 

 

【精油の紹介】

☆乳香 にゅうこう(フランキンセンス)
カンラン科 水蒸気蒸留法(樹脂)
作用:鎮静、殺菌、収れん、美肌、瘢痕形成など
宗教儀式、瞑想に使われる。


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☆没役 もつやく(ミルラ)
カンラン科 水蒸気蒸留法(幹・枝)
作用:抗菌、消毒、抗炎症など
古代から、抗菌・防腐としてミイラづくりに使われた。


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☆ローズマリー 海のしずく マリア様のバラ
シソ科 水蒸気蒸留法 葉
作用:頭脳明晰、老化防止、抗炎症など
精油は認知症予防にはレモンとブレンドして、朝に使用する。
ハーブは、肉料理などに使用される。

 

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  ローズマリーは、春に花を咲かせます。

公園などにも咲いていることがあるので、観察してみてください。

精油がすぐに手に入らない時は、園芸店に小さい鉢があったり、

大きなスーパーなら、野菜コーナーに置いてある場合もあります。

とても身近なハーブです。