福本理恵さんとの出会い
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奈良県の官民協働のプロジェクト「ひとたね」を知ったのは知人の紹介です。ひとたねは、就学前の子どものはぐくみ推進を目的とし、日々の保育の場で「はぐくみ」を実践するヒントとなるワークブックです。いのちのめぐりを基本に、こどもの多様性を丁寧にみてゆくことが、はぐくみの源流だと書いてあるように感じる冊子です。同時に、その視点は保育者にも向けられ、読んでいてとてもやさしい気持ちになります。
制作のプロセスを聴いてみたいと知人に連絡をしたところ、とりまとめの福本さんを紹介くださり、あれよあれよという間に福本さんがvidaにお越しくださることになりました。
これはもったいないと、急な予定でしたが、こども目線でのこどもの環境づくりについて普段やり取りのある、熱意のある方たちに声を掛けました。
当日、福本さんたちと我ら3人とで、ひとたねの制作秘話をお伺いしたところ、色やイラストなど細かい部分まで、奈良県の伝統文化や県民性を大切に作られていたことが判明。また、福本さんたちは、奈良県だけはなく、他の自治体でも、五感を刺激して生きる力を育む教育プログラム(ULTLA)を実践されていました。地域の資源を活用し、その仕組みがその地域に残るような工夫をされているそうです。お伺いしていて、地域力を取り戻す実践でもあり、学校以外のサードプレイスが力をつける、横に繫がることで、学校教育がもっと豊かになる実践につながるようでした。
詳しい内容に興味のある方は、リンクをご覧ください。また、ひとたねを手に取ってみたい方はvidaまで連絡ください。現在、学校に貸出中で、戻り次第、vida内でご覧いただけるようにする予定です。
数時間で、たくさんのエッセンスをいただきました。いま、印象に残っているのは、福本さんの、情熱と膨大な体験に基づいているであろう信じる力です。
ほか、自然をうやまう気持ちが薄れたことが、伝統文化やコモンの崩壊に繋がったのかもしれないと確信めいて思います。
まとまりがつきませんが、いただいた種がじぶんのなかでどうなるかたのしみです。それぞれのリズムを大切にし合える未来を夢見て、ついおざなりにするけれど、足元のことに心を込めて暮らしたいと思います。それがきっと未来につながると思うから。
福本さん、海平さん、前川さん、さとちゃん、お越しありがとうございました。写真は女性だけで撮りました。
▷ひとたね
nara-ebooks
https://static.nara-ebooks.jp/actibook_data/new/202403270300_naraken/HTML5/pc.html#/page/1
県によるリリース(+PDF版)
https://www.pref.nara.jp/65657.htm
▷ULTLA
「自己理解が一番大切な要素」
かまくらULTLA
なごやULTLA
vida