子供が不登校になったとき(昨日卒業したので、はれて過去形です(笑)


将来のことばかり気にしていた。

勉強しなかったら、落ちこぼれる

不登校だと進学できなくなる

友達ができなくなる

社会性が失われる


とにかく、子供の将来のために

学校にいかせなくては

勉強させなくては


とそればかり考えて、そればかり子供に伝えていた。


伝えても伝えても響かないし、聞く耳ももたない。

親子の歯車は狂っていく一方。


なんで伝わらないの?

なんでわかってくれないの?


今ならわかります。

思考の軸が子供と違ったから。


大人は子供の将来を気にして

あーしろこーしろ、こーあるべきと思うのが普通。


でも、それは心に余裕がある状態だから通用するもので、

不登校やひどい反抗期の子供は、

今日、今、この時を必死で生きているから、先の事を一生懸命伝えたところで伝わるわけもなく、【今】を必死で生きているなら、親も【共に今を見て歩く】ことが大切でした。


あるとき、少年センターの方が

お嬢さん毎日頑張ってますよ

「今を見てあげてください」

とおっしゃった。


学校にいかず、毎日グダグダして、髪を染め、悪いことをする。

この子は何をしてるんだろう。

何もしてないじゃない。


いや、違うんです。

毎日頑張って生きているんです。

今と戦っていたんです。


将来のためにあれしなさいこれしなさい。という大人に対して、この時期の子は

今をどう生き抜くか、今何をするのかを必死で考えもがき苦しんでいる。普通じゃない自分とたたかっていたんです。


それに気づいてから私も軸を

「将来」から「今」に変えました。


今思い起こせば、それから子供との歯車が少しづつ動き始めた気がします。

大切なのは、学校にも同じ軸をもってもらうこと。


我が家の場合、

1年、2年の先生はひたすら、

学校にこい、勉強しろ。

と言い続けました。

なぜなら、私が学校に行かせたくて必死だったから。


3年の先生とはよく相談して、今の娘に何が必要か、学校側はどう対応するべきか一緒に考えてくださいました。

受験があるにも関わらず、勉強しろとは一度もいいませんでした。

毎日元気で良かった。

たまに顔見せにこいよ。

と先生は言ってくれました。


三年生の夏、進路を決めてからやっと将来に向けて少しづつ軸を変え始めました。


娘がすこしだけ未来を見出したから。


高校に向けて何をするべきか。

我が家の場合、それは学校に行くこと、勉強することではなく、

親子の絆を取り戻すこと。

娘に自信をもたせること。

自己肯定感をあげること。

でした。


今の目標は無事に高校生活をスタートさせること。


卒業式も出て欲しい気持ちはありましたが、それがまたプレッシャーになり、「やっぱり高校いかない!むり!」となると困るので、必要以上に無理強いはせずにいました。

担任の先生も、卒業式より、高校の入学式を目標にしましょう。とおっしゃいました。


親の心配をよそに、卒業式も出てくれて、自分自身で自信もつけてくれてましたが(笑)


昨日の卒業式を見て、彼女は次のステップにいけたと確信しました。


やっと将来に向けて前に進めるときがきました。