こんにちは

 
「戦う男のストレスをアロマで癒す専門家」
【ミスターアロマ】の星野知子です。
 
今日は
「マートル」について
ご紹介しますね。
 
 
 
写真出典
 
学名 Myrtus communis
 
属名のMyrtusは
ギリシャ神話の
Myrsine(ミルシーヌ)
という女神から由来という説も
あります。
 
この女神は
Pallade(パラス、アテナ)
が姿を変えた女神のことだそう。
 
Myrtusは
ギリシャ語で
香水、香料(Perfume)の意味
ともいわれています。
 
それはマートルの
香り高い実が
香水用に使われることが
由来だそう。
 
サルダーニャとコルシカ島では
その実や葉を用いて
ミルト(Mirto)というリキュールが
今でも作られています。
 
古代ローマ時代
コショウが発見されるまで

マートルは
コショウと同じくらい
珍重されていたそうです。
 
 
精油は
葉や枝を蒸留して抽出します。
 
主な産地
チュニジア、モロッコ、オーストリア
サルディニア、コルシカなど
地中海沿岸全域
 
ユーカリやティーツリーと同じ
フトモモ科の
3~5mほどの低木の常緑樹
になります。

CT酢酸ミルテニルやリナロール
多めのコルシカ産は
グリーンマートル

CTシネオールが多めの
モロッコなど北アフリカ産は
レッドマートルと呼ばれ

微妙に成分が違うため
効果が期待できる作用も
違います。

レッドマートルは
抗痙攣、うっ帯除去作用が
より強くなり
呼吸器系の作用は
グリーンマートルより
やや弱くなります。

 
和名 ギンバイカ(銀梅花)

咲き始めの花の形が
少し梅に似ているところから
ついたそうです。
 
咲いた花は
おしべが花びらより長く
優雅で美しいので
園芸用としても大変人気です。
 
マートルは
人類最古の文明といわれる
メソポタミア文明の
シュメールでは
 
豊穣と愛と美と性と戦争の女神
イナンナの聖花とされていました。
 
また
古代ギリシャでは
豊穣の女神デーメーテールと
愛と美と性の女神アフロディーテに
捧げる花になります。
 
マートルは
ギリシャ神話にいくつか登場するので
またその話は
今度ご紹介しますね。
 
 

古代ローマでも

アフロディーテと同一視されている

愛と美の女神ヴェヌス(ヴィーナス)に

捧げる花とされていました。

 

結婚式に用いられたり

ヴェヌスを祀るウェネラリア祭では

 

女性たちが

ヴェヌスの美しさにあやかるために

マートルの花冠を被って

公共浴場で入浴したそうです。

 

このように

マートルは

愛と美の女神アフロディーテ

(ヴェヌス、ヴィーナス)を連想させる

神聖な植物として

 

愛と純潔、貞操、純粋な愛情の象徴として

婚礼に欠かせない植物となり

 

ヨーロッパでは

今でも結婚式に

花嫁がマートルの冠をつけたり

ブーケやリースに使われるようです。

 

マートルを花嫁の花冠に使う風習は

ギリシャ→ユダヤ→ドイツへと

受け継がれていったそうで

 

ユダヤ教では

ハダス(ヘブライ語:הדס)と呼ばれ


「仮庵の祭り」で

新年初めての

雨乞いの儀式に用いる

4種の植物の1つでした。

 

ユダヤ教の神秘学カバラでは

男性原理を表すとされ

初夜の床に入る花婿に

マートルの枝を与えることがあったそう。

 

 

イギリスでは

花嫁のブーケに

オレンジの花やローズマリーと共に

マートルの小枝を入れ

 

式が終わると

マートルの小枝を

新居の庭に植えるのだとか。

 

そのマートルが

青々と茂るほどに成長すると

 

その家庭が円満に続くと

信じられていたそうです。

 

現在でも

イギリスの田舎では

庭にマートルの茂みがある

古い家が多くみられます。


ウェールズ では

平和と愛を家にとどめるために

戸口の両側に

マートルが植えられることが多く

 

それを掘り出すのは

神に逆らう行為とみなされました。

 


英国のロイヤルウエディングにも

マートルは

必ず使われるそう。

 

白いウェディングドレスの始まり

といわれる

1840年の

ヴィクトリア女王の結婚の時に


女王が庭に植えたマートルの木から

摘み取られた枝を


それ以降の

英国王室の花嫁は

必ず

ブーケに入れているのだとか。

 

 

 

写真出典

 
 
写真出典
 

あのキャサリン妃の

ウエディングブーケにも
そのマートルが使われています。
 
 
マートルは
その葉が常緑であること
生命力が強いこと
切った枝がしおれにくいこと
 
などから
 
「不死」や「復活」の象徴
またそこから転じて
「勝利や成功」「繁栄」
の象徴として
 
宗教的儀式や
様々な民間信仰で
用いられています。
 
例えば
「偉大な人物の作品は不滅である」
という考えから

作家がすばらしい作品を書くと
ファンが作家の額に
マートルを巻き付けたと言われています。

ボヘミアでは
葬儀でも使われていたそうです。

マートルの葉で死者を包むことが
“命が永遠である”
という愛情を表していたようです。
 
また 
属名の由来といわれる
ギリシャ神話のアテナは
 
剛健で
無敵の運動能力を備えていたこともあり
 
エレス(ギリシャの古代都市=初のオリンピックの開催地)
で行われた競技の勝者に
 
「勝利や成功」の象徴として
マートルの冠が
オリーブと共に
与えられていたそうです。



マー トルの花輪は
「ナウクラティテス」ともよばれました。
 
それは
エジプトにある
ギリシャ植民市ナウクラティスの
商船が
嵐で沈没しそうになった時
 
海を加護するという
アフロディーテの神像に
祈願したところ
 
船のあちこちから
マートルの樹が生えてきて
沈没を免れた
という伝説に由来しているのだとか。

アロマでHappy♪

写真出典

それ以降
ギリシャからの移民は
新しい植民地への航海に
必ずマートルの枝を持参するように
なったそうです。
 
 
 
写真出典
 

マートルは
旧約聖書にも登場します。
 
アダムが楽園から追放された時
神の慈悲によって
 
食物の王「小麦」と
果物の王「ナツメヤシ」と一緒に
香りの王「マートル」を
持つことを許されたと
書かれているそうです。
 
 
古代エジプト人は
顔面の痙攣症(チック)を
和らげるために

古代ローマ人は

呼吸器系や泌尿器系に対する

万能薬として


古代ギリシャでは

催淫剤として


マートルを

使っていたそうです。



古代ローマの医師

ディオスコリデスは


マートルの葉をワインに漬けて

エキスを作り
肺、膀胱などの炎症に

処方していたといわれています。


16世紀ごろに作られた

今でいう“スキンケアローション”
「エンジェル水」には

マートルが主要成分で

用いられていました。



日本人には

あまり馴染みのない

アロマかもしれませんが


「マートル」は

ヨーロッパでは

古代から

とても人々に

愛された精油になります。


ギリシャ人は

特にマートルを好み

香りのよい常緑の枝葉で作る

花冠の需要はとても高く


市場には

常にマートルを売るための場所が

設けられ

「マートル市場」と呼ばれたそうです。


心への作用
 
本音を語り合うことが苦手で
そのせいで
心の支え合いがなく

淋しさを抱えている方に
お薦めです。

心にある壁を
優しく溶かしてくれると
いわれています。

また
おそれや嫉妬心を手放す
サポートをしてくれる香りです。

何かに執着する気持ちを
解放してくれたり
 
舞い上がる気持ちや怒り
おごり高ぶる神経を鎮め
 
心と体のバランスを
とってくれる香りといえます。
 
喜びの絶頂にいる時も
地に足をつけ
現実に引き戻してくれる
 
大きなことを
やり遂げた後の
「燃え尽き症候群」予防や
 
目標を達成して
神経が高ぶっている時などにも
お薦めです。

逆に
自分を卑下してしまったり
自分の欲求を自制して
しまったり

自分は
幸せになってはいけない人間
だと思い込んでるような人

自己肯定感の低い人に

幸せや豊かさを
受け取っていいんだという
許可を与えてくれる香り
でもあります。

 

体への作用
 
主な成分の1,8-シネオールは
ユーカリにたくさん含まれる成分です。

去痰作用(痰を切る)があるので
ユーカリと同じく
花粉症や風邪、インフルエンザなど

呼吸器系の不調の改善に
お薦めです。

特に
慢性の気管支炎の時
サイプレスとのブレンドは
空咳やのどの痛みに
効果が期待できます。

抗菌作用も強く
免疫力強化作用もあるので

花粉症や
風邪、インフルエンザの
予防にも効果的です。

ユーカリに似ていますが
ユーカリよりも優しい
甘くて爽やかな香りは

ほとんどの子供が
嫌がらないので

子供部屋で
インフルエンザ予防に
芳香する時に 
お薦めの香りです。

ユーカリやティーツリー
ローズマリーなど
少し刺激が強い香りが
苦手な大人の方の

花粉症や風邪の予防&改善にも
最適です。

眠りを誘う
催眠作用があるので

寝付きの悪い方に
ユーカリなどでは
覚醒してしまう場合も

マートルなら安心です。


サイプレスやジュニパーに
多く含まれるα-ピネンも
20~30%含まれるので

うっ帯除去(滞った体液の流れを促す)や
空気浄化も得意です。

肝臓や甲状腺の機能を
活性化すると言われているので
肝臓や甲状腺機能が低下した時にも
お薦めです。

柑橘系に多く含まれる
リモネンも10~15%ほど
含まれるので

消化機能作用も
期待できます。

鎮静作用のある
エステル類の 酢酸ミルテニルも
含まれるため

まるで
いろんな精油を
ブレンドしたような効果が

マートルだけで
期待できるマルチな1本です。

皮膚細胞活性作用や
収斂作用があるので
シワや老化肌にも
効果が期待できます。

ラベンダー、ゼラニウム、ローズなどとの
ブレンドがお薦めです、


【主な薬理作用】

殺菌、消毒、抗菌、駆風、収れん、去痰、鎮静、寄生虫の予防、催眠、抗菌、抗ウイルス、抗カタル、うっ帯除去、鎮咳、肝臓強壮、皮膚細胞活性、免疫強化、消化促進

ブランドによりますが
10ミリリットルで1600~2200円くらい。

【マートルの使用上の注意】
長期にわたっての使用は
粘膜を刺激するため注意が必要です。

レッドマートルは、喘息のある人や
1歳以下の乳幼児には吸入させないようにしましょう。

※アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承下さい。
 

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