Aroma branche誕生まで ② 〜Mさんとの出会い〜 | ストレスからの胃痛、不眠、モヤモヤをアロマとリラックスで整える!心も体も婚活も自分ケアでスルッと幸せに♡内田きみえ

ストレスからの胃痛、不眠、モヤモヤをアロマとリラックスで整える!心も体も婚活も自分ケアでスルッと幸せに♡内田きみえ

不調でかかった病院で、『ストレスですね』『自律神経ですね』と言われて、お薬で症状を抑える。一旦症状は無くなるけど、またぶり返す。そんな日々から解放されませんか?
看護師20年の経験、アロマ、心理学の知識でストレスからの不調を手放すお手伝いをします!

こんにちは、アロマブランシェの内田です。

 

前回のお話。

Aroma brancheのオープンに至るまで。

私の看護師時代のお話をしました。

 

前回のブログはこちらです⬇️

『Aroma branche誕生まで 〜看護師20年で培ったのは自分への無関心でした〜』

 

 

今回は、そこから『なぜこのコロナの時代に、わざわざアロマトリートメントのサロンをオープンしようと思ったのか?』のお話です。

 

 

ある方から教わった、私がストレスケア ナースとなるべき理由。


私が看護師を退職後、アロマテラピーを学び、日常の健康維持としての役割や、生活に取り入れる楽しみをお伝えするために、ワークショップをメインに活動していました。

 


 

そんな時、看護師でアロマアドバイザーという私の情報を知って、知人を通してご連絡をくださった方がいました。

 

Mさんとの出会い

 

ご連絡をいただいたのは、伺った状況から判断して ”かなり深刻な状況の癌”と戦っているご家族を持つ方からでした。

 

 

その方のお話は、

 

自宅療養中の家族(以後Mさんとします。)は、定期的に抗癌剤を使っていて、抗癌剤投与後の数日間がとっても辛い様子です。

以前、本人がペパーミントの香りで、気分がすっきりすると言っていたのですが、アロマの力を使って、できることはないでしょうか?

 

と言う内容でした。

 

 

その時の私にできることは、Mさんのお話や好みを聞いて、ご本人に必要なオイルやスプレーを一緒に作ることだったので、そのようにお伝えさせていただきました。

 

 

ご家族からは、『本人に伝えてみて、やってみたいと言えば、お願いしたい。ただ、日によっては、起きておくこと自体がきつい状況です。』と言うお答えでしたが、翌日には『受けてみたいと言っている』との回答をいただきました。

 

 

 

 

ワークショップ当日。

 

 

もしかしたら、体調不良で急にキャンセルになるかもしれない。

できたとしても、予定した工程の全ては無理かもしれない。

途中で具合が悪くなることもあるかもしれない。

 

 

 

そんな心配をしていた私は、来てくださったMさんをみて、とっても驚きました。

 

 

と言うのも、お話から想像していた状況よりも遥かに顔色はよく、表情もよかったからです。

 

 

 

 

私は、ご家族の方とMさんに挨拶し、自己紹介させていただきました。

 

 

 

私が、今の活動をしている理由『薬だけに頼るのではない知識を伝えたい』と言う内容に共感してくださり、ご自分の療養中の事、今までの事など、とても丁寧に、穏やかに話してくださいました。

 

その姿を見て、安心されたMさんのご家族は、お仕事のために場を離れられました。

 

 

そして、Mさんと私は、2人でクラフト作りを進めました。

 

 

どんな話の流れだったか、覚えていないのですが。

Mさんは、ご自分の心境について話し始められました。

 

『こう言う病気は、いままでの生活に、何か問題があるからなってしまうっていいますよね。

神様が、生活を見直しなさいって言ってるんだって。

でも、考えても、何が悪かったか思い浮かばないんです。

だから、どうやって変わったらいいのかわからなくて。』

 

 

そうやって、静かに話してくださいました。

私は、どうやって答えていいかわからなくなって。

 

 

 

『Mさんは今、精一杯されていると思いますよ。』

 

 

 

そうお伝えすることが、その時の私の精一杯でした。

 

 

 

私の言葉に対してMさんは、『そうでしょうか・・・。』と、少し微笑まれました。

 

 

そのようなやりとりをしながら、Mさんは予定していた工程の全てを笑顔で終わらせて、好みの香りを手に、軽やかに歩いて帰っていかれました。

 

 

 

病気が病気として体に現れるまで

 

癌の多くは、免疫力の低下で発症します。

私たちの体には、毎日数千個の癌細胞が出来ているのですが、免疫細胞が退治してくれています。

ですが、免疫力の低下は、この工程を邪魔するのです。

 

 

この、”常時、戦ってくれている免疫力”を低下させる最大の原因は、『ストレス』です。

 

 

ここで言うストレスは、よくあるメンタルだけのことじゃなくて、食や環境、肉体の酷使や化学物質、ウイルス・細菌など、長期的にその影響を受けることで、心や体の不調を起こす元のことをいいます。

また、そのほとんどは、無意識で影響を受けていることも多いのが特徴です。

 

 

ストレス社会と言われる今、ストレス過剰でない人の方が少ないでしょう。

でも、ストレス過剰であることに気がついていない。当たり前すぎて気にしてない。

そんな状況が続いて、冷えだったり、イライラだったり、免疫力低下の症状が出ていても、健康診断のデータでは異常ないので、そのままにしてしまう。

(これは、私が看護師の時の状況そのままですね・・・。)

 

 

 

その状態が続くと、体の中で着実に育った癌細胞が、数年後に目に見える形で発見されることになる。

 

 

 

これは、Mさんに限ったことでなくて、私にも、誰にでも起こりうること。

そして、ストレス過多の人が多い今、厚生労働省の年齢別死亡原因で40~89歳の第1位が癌であるという状況に通じているのです。

 

 

 

 

自分の今までがダメだったの??

こんなふうに言うと、『今までの自分がダメだったの?』そんなふうに感じてしまうかもしれません。

 

でも、決してそうではありません。

 

 

きっと誰もが、今までもちゃんと定められている検診を受けたり、自分なりに健康に気遣ったり。

『最善』と思う行動をとってきているはず。

 

 

だから、今までを否定するのではなくて。

 

 

もしも、最善の行動をとっているのにも関わらず、不調があるなら、”別の方法を考えることも必要”とお伝えしたいのです。

データ・画像には出ないけど、『確実にある症状』に意識を向ける必要も、感じて欲しいと思うのです。

 

 

そして、データや画像に出る前に、ストレスに対処していけばいいのです。

 

 

 

Mさんに背中を押してもらった Aroma brancheの誕生

 

私はあの日、アロマのクラフトを作りながら楽しそうにされているMさんを見て、本当に嬉しく思いました。

それと同時に、自分の未熟さを痛感しました。

 

 

病院とは違う、でも『あなたが看護師だから安心してお話できる。』と言ってくださる方々に、もっとお役に立てるとしたら、どんなことだろう?

 

 

ワークショップの間中考えて、終わりの時点では『アロマセラピストになる!』と決めていました。

 

 

セラピストとして、専門的な知識は全くなかったのですが、今までの経験から、背中をさする、手をさする、お腹をさするなどが人に与える安らぎの効果は感じており、『私がセラピストになることで、もっと目の前の方々の役に立てる!』と確信したからです。

 

 

 

ここからセラピストとして進むのに、学ぶ場には、すごく悩みました。

トリートメント手技だけでなく、本当に現場で、目の前の悩んでいる人に役立つトリートメントを学べる場所を探しました。

 

 

その結果、ストレスと体の不調の関係、リラクゼーションの効果を理論的にわかりやすく伝えている。

人間の解剖生理などはもちろん、中医学や、最新の健康情報までしっかりと教えてくれる。

そして、本当に現場で役立つ、タオルワークやカウンセリングなども学べる、日本ストレスリーデイングケア協会に出会いました。

 

 

 

そこで勉強することで、私は自分の考える、”ただのリラクゼーションではないトリートメントができるサロン”を形にする直前まできました。

 

 

(私のサロン『Aroma branche』です。)

 

サロンをオープンしたら、1番にご報告と施術をさせていただきたかったMさん。

あのあと、間も無くして天国に旅立たれ、直接ご報告ができなくなってしまいました。

 

 

なので、ここにお伝えしたかった言葉を書かせてください。

 

 

 

〜Mさん〜

Mさんに出会えたから、私は自分がセラピストになる理由を実感して、それに向かって真っ直ぐに進むことができました。

そして、こんな時代でもサロンをオープンするところまできました。

本当にありがとうございます!

Mさんが身をもって教えてくださった想いを忘れずに、縁のある方々にお伝えしていきます。

 

 

 

最後に

ここまで、なぜ私がこのコロナの時にAroma brancheをオープンさせることにしたのか。

そのことについて、2回に分けてお伝えさせて頂きました。

 

振り返ると、オープン前から、色々な方々の想いに触れさせていただき、私がサロンをやる理由を教えていただき、本当に感謝でいっぱいです。

 

今度は、自分がいただいた御恩を返せるように、Mさんが身をもって教えてくれたことを、目の前のお客様にもお伝えできるように。

そして、1人でも多くの方が、後になって悔やんだり、悩んだりすることがないように。

私の精一杯で対応させて頂きます。

 

 

昔の私のように、自分の役割のために、心や体のサインを無視することが当たり前になってしまっている、いつも我慢している方。

Mさんが教えてくれたように、今までちゃんと自己管理しているつもりだけど、それでも何か不調を感じている方。

 

 

そんな方々に、ここにきたらほっとできる。心身が軽くなる。人に優しくなれる。そんなふうに思っていただけるサロンであることを目指します!

 

 

そして、病院ではない場所で、縁ある方々の健康を、ストレスケア と言う形で専門に扱う看護師、『ストレスケア ナース』として精進します!

 

長文、読んでいただきありがとうございました。

 

 

追伸

この記事を公開するにあたり、快諾してくださり、ありがたいお言葉を沢山かけてくださったMさんのご遺族様、本当にありがとうございました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

アロマブランシェ

内田