最近、話題になっているFemcare(フェムケア)。

feminine(女性)とCare(ケア)をかけ合わせた造語で、

女性の体や健康をケアする製品・商品やサービスの事と定義されているようです。

その定義の中で、膣や外陰を「フェムゾーン」としています。

かつてから「デリケートゾーン」と表現されている部位です。

このように新しい言葉ができるということは、その分野への関心が高くなっているためだと考えられますニコニコ

 

誰かに気軽に聞きたいけど、とてもデリケートなこと、プライベートなことで言い出せないショボーン

そんな時代は過ぎ、VIOの脱毛、外陰や膣の美容皮膚科、美容整形の治療など

オープンにフェムケアを語れる、相談できる時代になってきたと感じます。

 

私は助産師という職業柄、女性の膣や外陰部、乳房など

デリケートゾーンを見たり、触れたりして、診断してケアする仕事です。

お産を経験した人なら必ず経験している助産師による内診、乳房のケアなどが

が思い浮かぶと思います。

助産師の職に就き、すでにうん十年。

たくさんのデリケートゾーンのケアをさせていただいています。

対象となる女性の方と、信頼関係がなくては成り立たない職業です真顔

 

妊娠中の方々、または経験した方々、妊娠中のデリケートゾーンのことで戸惑ったり、悩んだりしたことはありませんか。

妊娠に伴い、外陰や膣は湿潤が強くなり、いつもよりぽってりして、皮膚が刺激に弱いと感じたりすることがあります。

おりもの(分泌物)が増えた、においが気になる、かゆい、尿漏れ、外陰の炎症、カンジタ膣炎など様々なトラブルのご相談があります。


妊娠すると身体も心も、今までとは違いを感じます。
ホルモンの影響、赤ちゃんを守る身体の働きが起きているためです。

妊娠するとおりものが増えたと感じることが多くなります。

妊娠中は膣や子宮の入り口(子宮頸管)の分泌物が増えます。

膣を潤わせることで出産に備え産道を柔らかく保ちます。

また、子宮内にばい菌が入りにくいように、子宮の入り口(子宮頸管)に分泌物(子宮頸管粘液)を蓄えます。

子宮頸管粘液は、分娩時は子宮口の開大とともに「おしるし」となって排出されます。

 

妊娠中は、おりものが増え、湿潤環境のためににおいやかゆみ、カンジタ膣炎などのトラブルにつながることがあります。

 

これらに対するセルフケアとして、まずは外陰を清潔に保ちます。

弱酸性のボディソープを使って優しく洗い流すのがよいでしょう。

ただし、ボディソープの使用は1日1回程度として、その他気になるときはぬるま湯で洗浄し、洗いすぎには注意します。

専用のフェムケアソープを使用するのもいいでしょう。

また、膣の中の洗浄は避けましょう。膣の中には自浄作用がありますので、膣内をむやみに洗いすぎると、膣炎につながることがありますので注意が必要です。

さらに、外陰のヒダに恥垢という垢が洗い切れていないことが時々あります。

指を使ってヒダのところも優しく丁寧に洗います。

時々、鏡などを使ってチェックしてみましょう。

 

VIO脱毛をしている女性もいると思います。

陰毛のないところはすっきりしていますが、陰毛が無いことで湿度が低く、乾燥する場合もあります。

フェムケア専用のオイルなどで保護するのもいいと思います。

 

デリケートゾーンが快適だと、気分もいいですね!

マタニティライフもご機嫌に過ごせますねニコニコ