今年の12月1日に左乳がんの全摘術を受けました。

乳がんが見つかるまではさほど大病もせず、40歳を迎えました。

でも振り返ると、今までの人生で起きた数少ない怪我・病気はどれも身体の左側に起きました。




✩31歳

テニスが好きで、学生時代はクラブ、社会人になってからはテニススクールや地元のテニスサークルに属していました。

テニスの技術は低い私ですが、1月のある日、上級者が集まるテニスサークルでゲーム形式に参加させてもらいました。

上手い人たちの足を引っ張らないように…と下手な私は必死で、いつもの120%の力を振り絞りました。

長いボールがきたのを返し、急いで前に戻ろうと左足に体重をかけたその時
「ブチーン」
という音がコート中に響き渡り、そのまま私はバタッと倒れました。
(正確に言うと、この音は私にしか聞こえていません)

一瞬、何が起きたのかわからず、誰かが至近距離から私のかかとに向かってボールを投げつけたような衝撃があり、後ろを振り返りましたが、誰もいませんでした。

そう。
「左アキレス腱断裂」したのです。

全身麻酔で手術し、翌日には退院しました。

しかも手術した日は31歳の誕生日。

忘れられない日となりました 笑

手術中に生理になっちゃったようで、目覚めた時には尿取りパッドが装着されてました 恥

手術後は1ヶ月ギプス固定、ギプスが取れるとリハビリに長ーく(10ヶ月)通う日々。

傷口の痛みもリハビリの痛みも、乳がんよりアキレス腱の方が格段に痛かったです。





✩39歳

左太ももと左ひざが激しい筋肉痛?神経痛?に襲われました。

4日目。鎮痛剤を服用しても激痛で夜も眠れず。

かかりつけの外科クリニックへ行くも、原因がわかりませんでした。

7日目。左足の神経に沿って帯のように湿疹が出てきました。

かかりつけのO皮膚科へ行くと
「典型的な帯状疱疹(たいじょうほうしん)ですね」
とのことでした。

帯状疱疹は水ぼうそうに罹患したことのある人なら誰でも発症の可能性があります。

水ぼうそうのウィルスが何十年と神経に潜伏し、免疫力が低下した時にウィルスが復活します。

帯状疱疹が発症するのは身体の左か右、どちらかだけで、1度に2カ所以上の場所に現れることはありません。

抗ウィルス薬内服と塗り薬で治りました。

今思えば、この時すでに免疫力が低下して「乳がんに罹ってるよー」と身体がアラームを鳴らしてくれていたのかも知れません。

帯状疱疹はアキレス腱断裂よりも遥かに痛かったです。





偶然かも知れませんが、アキレス腱断裂も帯状疱疹も乳がんも全部左側。

左側の方が弱いのかな、私。