ご訪問ありがとうございます。
昨日SNSで見かけてちょっとビックリ
思わず速攻Facebookでシェアしたのですが、またまた速攻でコメントの嵐
で、気になったのでブログでも改めて書いてみようと思いました。
先ず、その記事はコチラ 
『「110円アロマ」がクオリティ高くて最高すぎた
DAISO（ダイソー）でアロマオイルを見つけました。良い香りだし、ラインナップもすっごく充実しています。気軽に好きな香りが楽しめますよ〜！』
、、と最初に書いてありますが、どういう基準で“クオリティが高い”と仰ってるのか分かりかね
読み進めてみると、“アロマのディフューザーを買ったはいいが、結局加湿器としてしか使ってない”方向けに、“税込110円という安価で、アロマが楽しめますよ
”ということみたいです。
が、はっきりしておきたいのは、
100均の“アロマオイル”と、私たちがアロマテラピー/アロマセラピーで利用している“精油”とは、全く別物‼
という事。
先ず、私たちアロマセラピストが日常的に“テラピー/セラピー＝療法”として使っている精油のというのは、大前提として
「植物から採られたものであること」
というのがあります。
採油方法は水蒸気蒸留法や圧搾法などありますが、その原料植物も使われる部分は、お花、葉っぱ、木部、根っこなどいろいろです。そして“精油”が採れる量は、それぞれで随分と差があります。
例えば、同じ100Kgの原料植物でも、とれる精油の量は：
サイプレスやユーカリは2000～3000ｇ
ジュニパーやラベンダー・アングスティフォリアは1000～2000ｇ
ベルガモットやゼラニウム、ローズウッドは100～300ｇ
ローズ（オットー）は15～20ｇ
このくらい差があります。その差は精油の値段に反映され、例えばいつも使っているPranaromですと、サイプレスが10㎖で3500円、ジュニパーが10㎖で4800円なのに対し、ローズ（オットー）は5㎖で26000円もします。
量は半分なのに、お値段は5倍以上お値段の差は栽培や摘み取りの手間暇だったり、その他いろいろ加味しての差なのですが、とにかくローズも柑橘系もラベンダーも、同じ量で一律同じお値段なんてのは、あり得ないんです。
『まさか110円でアロマオイルが買えるとは…！
失敗しても許せる値段だから、アロマ入門にはもってこいです。』
“アロマ入門”を香りを楽しむだけと捉えるなら、これでもいいと思います。分かってやるのであれば。
ただ、きちんと学んで生活に活かしていきたいと思われるのならば、100均の“アロマオイル”では難しいと思います。中身はおそらく100％化学合成品なので。
別にご存知ない方をディスる気は全くないです。
が、知らずにこれが一般的にアロマテラピー/アロマセラピーで使われている“精油”と同じものだと誤解して利用する方がいらっしゃったら、非常に残念。
ディフューズさせるだけならまだしも、間違えて植物油と混ぜてお肌に塗布したりする方もいらっしゃるかもしれません。
大事な事なので、もう一度いいます。
100均の“アロマオイル”と、私たちがアロマテラピー/アロマセラピーで利用している“精油”とは、全く別物‼
精油を購入する際は、
①原料植物の学名や採油部位、採油方法が記載されているかどうか
②きちんと分析されていて、分析表が添付もしくは公開されているかどうか
最低この二つはチェックして、選んでくださいね。
欧州では薬局で売られている精油も、日本では“雑貨”扱いで雑貨屋さんなどにも置いてあります。だから誰でも手軽に手に取れるというメリットはありますが、思った以上に身体に影響を及ぼすものでもあるので、精油を購入するならば、信頼できる方からか、せめて専門店で入手されることをお勧めします。
アロマテラピーに触れる方が増えるのはとても嬉しいことですが、知らずに精油ではないものを手にしてしまったり、無茶な使い方をして悲しい事故が起こってしまったりしないように。
大好きなアロマで、悲しい思いをする人が増えませんように。
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