鎌倉殿の13人というドラマは、史実を大胆に無視した三谷幸喜の妄想力をいかに楽しめるかがポイントだと思います。彼の妄想がその場限りでなく次のエピソードにつながっていくのが見事です。
義経は母の温もりを知らぬと政子に膝枕をしてもらう。
義経が義時に頼まれてある館で見張りをしていると、北条時政の妻りくの兄の牧宗親がやってきて御台所はお怒りで側女(亀の前)の館をちょっと壊すという。
義経はそれを聞いて、膝枕をしてもらった政子の敵だと館を壊し火をかける。
比企館に招かれた義経は里を見初める。
なんと!里をお持ち帰りして海辺で一夜を過ごす。でも寝坊して信濃行きに参加できませんでしたw
京に輿入れした後、義経と静御前との三角関係に苦しんだ里は土佐坊昌俊を手引きして義経と静御前を襲撃させる。
平泉の衣川館が藤原泰衡の兵に攻められる最中、里は京で土佐坊昌俊を手引きしたのは私だと告白する。頼朝が土佐坊昌俊に襲わせたと思い込んでいた義経は逆上して里を刺し殺す。
我に返った義経は、里が企てた土佐坊昌俊の襲撃が自分も加担した亀の前 後妻打ちと同じことだと気づき、泣いて詫びる。
政子の膝枕から里の死まで見事につながりました。三谷幸喜ワールド完璧です。義経役の菅田将暉さん、里役の三浦透子さんも素晴らしい演技でした、三浦透子さんはドライブ・マイ・カーを見た三谷幸喜が直々に出演を依頼したそうです。
三浦透子さんのオフィシャルサイトは >>こちら<<
追記
7月21日放映の歴史探偵「鎌倉バトルロイヤル」によると鎌倉時代前期、比企館は海のすぐ近くでした。だから義経が比企館で里を見初めた後、お持ち帰りするまでもなくちょっと連れ出せばすぐ海辺、そこで一夜を過しましたとさ。三谷幸喜はそこまで計算していたか!w
ツイッターで次のガチレスをいただきました。本気でそう思っているわけないじゃん!