こんにちは
今日はスパイスシリーズの第2弾として、
シナモン
についてご紹介したいと思います
シナモンはコショウ・クローブとともに三大スパイスの1つです。
現在は誰でも簡単に手に入れられるようになったシナモンですが、
古代ではシナモンは世界中で広く取引される貴重なものでした。
エジプトではミイラを保存するために用いられてきましたし、
中世のヨーロッパではシナモンを手に入れることができたのは裕福な人々に限られていたというほどです。
シナモンは紀元前から用いられてきており、とても長い歴史をもったスパイスなのです
ティーや料理で使われるシナモンですが、
一体どの部位を使っていると思いますか
シナモンのスパイスや生薬として使われているものは、
枝や幹の樹皮を剥いで乾燥させたものです。
(シナモンの木です)
シナモンはクスノキ科の植物で、いくつか種類があります。
よく言う
”シナモン”(Cinnamonum verum)
はスリランカが原産のものです。
そしてその近縁種として、
"チャイニーズシナモン"とか”シナモンカッシア”
(Cinnamonum cassia)
と呼ばれる中国やインドネシアなどで栽培されているものがあります。
両者の違いについて簡単にですがまとめてみました
*シナモン(桂皮)とシナモンカシア(ニッキ)の違い
シナモン
日本名で「桂皮」とか「肉桂」と呼ばれているもので、
スリランカやインド南部が原産。
シナモンは樹皮と葉からそれぞれ得ることができますが、
両者は含有成分が異なるので、香りも違います。
シナモンの葉から採られるシナモンリーフの精油はクローブに似た優しい香りとも言われています。
こちらは肉桂の写真です
以前見に行った時に、お花が咲いていました
ニッケイってこんなに小さくて可愛いお花を咲かせるのですね
ちなみにこのニッケイは
"日本桂皮"
と呼ばれていて、樹皮ではなく根皮を用いるそうです。
この根皮は「肉桂」と表記されますが、
しかし
中国では、次にご紹介する
”シナモン・カッシアの樹皮”
を「肉桂」と呼ぶそうです。
頭が混乱しそうです
シナモン・カッシア(ニッキ)
主に中国南部が産地で、東南アジア諸国に生育しています。
チャイニーズシナモン、トンキンニッケイなどとも呼ばれます。
トンキンニッケイの写真です
先ほどのシナモンとは葉の形や大きさが違いますね
こちらはトンキンニッケイの葉を乾燥させたものです
葉をちぎると、あのシナモン独特の甘い香りがするんですよ
シナモンで入れるティーは単品で飲むと甘くてスパイシーな味がします
これから寒くなったらチャイに入れるととても香り豊かで美味しいですね
また、紅茶やコーヒーに入れても美味しく飲むことができます
その他にも、料理やお菓子に入れると香りが引き立って美味しいですね
体を温めたり、風邪の予防にも役立つと言われているシナモン。
これからの季節に取り入れると良さそうですね
色々な取り入れ方を楽しむことのできるスパイスなので、
香りが苦手でなければぜひご自身の好きな取り入れ方を見つけてみてください
シナモンの大量使用は控えるようにしてください。
また、妊娠中の方・降圧剤や糖尿病の薬を飲んでいる方は大量使用は避けて、注意をして使用するようにしてください。