「想いは伝わらない」

 

「私には力がない」

 

「私は良いように利用される」

 

 

この3つは私の中にいつもあるものです。

 

今ではだいぶ、小さくなってきましたが、

 

 

「想いは伝わらない」

 

「私には力がない」

 

「私は良いように利用される」

 

 

小さな頃から劣等感を抱えた子どもでした。

 

 

母にけなされて育ったわけではありません。

 

どちらかというと逆で、

 

母は、私のことをとても褒めてくれましたが、期待は大きすぎました。

 

 

自分はそんなにできていないのに、この子はできる子だと言われる度に

 

お母さんは本当の私をわかってくれない。

 

決めつけられる。

 

見てくれていないと、絶望でした。

 

 

「お母さんは私の何をみているんだろう」と、それとなしに感じていたのを覚えています。

 

 

そのうち伝えることを諦めるようになりました。

 

大事なことは、喋らなくなりました。

 

 

 

今も私の中にある、

 

「想いは伝わらない」という気持ちの、一番原点のかけらになるのはここかもしれない。

 

 

いまでも、伝わらなかったという感情を持つたびに、すぐに伝えることを諦めそうになります。

 

 

心がすぐに折れそうになるのです。

 

 

あの小さな頃に感じた絶望感が毎度毎度、襲ってくる。

 

とても、めんどくさいです笑

 

 

人がめんどくさいのではなくて、幼い頃の自分の感情がめんどくさいのです。

 

 

 

 

でも、どうやっても、

 

「どうせ伝わらない」「わかってもらえない」と、幼い頃の小さな私が心(頭)の中で囁くのです。

 

 

その声からは、逃げられない。

 

 

お前の話なんて誰も理解してくれないよ。と。

 

 

自信なんて一瞬で消え去ります。

 

 

 

想いが伝わらない、そういうシーンに出会うたびに、

 

 

私の話は聞いてもらえない。

 

伝わらない。

 

 

諦めていきました。

 

そうすることでしか、自分の心を守ることができなかった。

 

 

でもそれは裏返せば、

 

自分のことを理解してほしいという気持ち。

 

 

自分のことを理解してほしいと、自分のこの苦しさがどこからくるのかわからなかった時は思っていました。

 

 

こういうところから劣等感と承認欲求がくる場合もあると思います。

 

 

 

幼少期の出来事は、人格形成にも大きな影響を与えると思いますが、

 

 

本当に様々なケースがあると思います。

 

 

 

親から否定されて、「自分はダメな子」なんだと決めつけて育った子どももいれば

 

私のように

 

親からの期待が大きくて、それに応えられない自分に対して

 

「自分はダメな子」なんだと決めつけて育つような場合もある。

 

 

私の場合は、もうちょっと厳密に言えば、期待が大きかったというわけでもないとは思っているのですが。

 

 

ただ、親は褒めてくれていただけなのだと思うけれど、

 

私にしてみれば、この子はとっても良い子で。と言われるほどにプレッシャーだった。

 

 

「ちゃんと見て」「できてないんだよ」「できない子なんだよ」と、思っていました。

 

 

 

よく、褒めて伸ばすとか。そういう育児の方法のうんたらを聞くこともありますが、

 

 

結局育児だって方法でどうにかなるわけじゃなく、子どもと心が一緒にいるかどうかだと思います。

 

 

子どものことをちゃんと見ていないのに、

 

ちゃんと見るっていうのは、フラットな目線で、です。

 

 

まず、それがほとんどの人ができないことが多い。

 

 

親が自分のことでいっぱいいっぱいだからです。

 

 

子どもの成長に少しでも陰りがあると、子の心配というよりも自分の不安の心配をする。

 

 

そうすると、もうフラットでなんて見れないです。

 

将来の心配でいっぱいになる。

 

 

まずはフラットに見ることができるかが大事だとは思いますが、

 

ちょっと話が逸れました。

 

 

この話もしたいのですが、今日は話を戻します。

 

 

「私の想いは伝わらない」

 

 

今でもこの自分は消えてはいないのですが、扱えるようにはなりました。

 

 

伝わらないということに対して、幼い頃の自分は「ほらね」って頭の中で今でも囁くけれど、

 

 

その自分を抱えたまま、今では伝え続ける。という意思を選択することができるようになっています。

 

 

 

これは私にとってとても大きな出来事です。

 

 

この仕事をして、伝わらないという経験と何度も向き合いながら、

 

 

諦めそうになって、傷ついて、絶望して、泣いて、泣いて、泣いて、こんな自分が悔しくて

 

 

でも、伝えたいことは?と何度も自分に問い直して、

 

 

やっぱり伝えたい、と思い直してまた立って、こわごわ発信をしていく。

 

 

それを繰り返していくうちに、

 

 

「伝え続ける」という意思が少しずつ強くなっていきました。

 

 

意思は育つんだなぁと、3年ほど前に感じたのを覚えています。

 

 

 

人に自分の気持ちを伝えるということへの諦め。

 

これに関しては本当に、かなり扱えるようになりました。

 

 

でも、消えないんですよ。

 

克服するっていうのは、完全にそれが消滅するということではなくて、抱えたまま生きていけるようになるということだと思います。

 

 

 

 

抱えるというとちょっと印象が重いですかね。

 

言葉って難しくて、解釈が人それぞれなので、違う言葉でも良いのですが、

 

 

「一緒に歩んでいく」というイメージでしょうか。

 

 

幼い頃の、弱い自分と一緒に歩んでいくということがわかると、

 

 

その自分を苦しめているものから解放される。

 

 

完全に消えはしないけれど、です。一緒に歩めるようになります。

 

 

 

ちょっと違うかもしれないのですが、以前吃音の方に話を聞いたことがあります。

 

 

男性なのですが、吃音でずっと悩んでいて、今は克服したのだと教えてくれました。

 

 

確かにすらすらとお話をされていました。

 

 

だけど、その男性は「でもね」と話を続けます。

 

 

「今でも吃音が治ったわけじゃないんですよ」と。

 

 

話を聞いていくと、

 

 

「自分が吃音を掌握することができたら普通に喋れるんです。

 

でもね、例えば荷物が家に届いたりするでしょう。

 

その時にピンポーンってなって、それが不意な出来事だと、僕は吃音に負けるんです。

 

そしたら今でも言葉が出ないんですよ。どもっちゃう」

 

 

と、ハハハと笑いながら教えてくれました。

 

 

 

誰しも、自分の中に自分で嫌いな自分っていると思うのです。

(ややこしいな笑)

 

 

で、その自分、消したいと思うと思うのです。

 

 

だけど、消えないということを知った時、私は実は軽く絶望だったのですが笑

 

 

それをまた受け入れた時に、進むことができました。

 

 

 

嬉しいことも、悲しいことも、楽しいことも、傷ついたことも、人を傷つけたことも、

 

なかったことにはならない。

 

 

全てが自分が今生きてきた中に刻まれていて、

 

それは悪いことではなくて、今世、自分が経験すべき大切なものなのだと思います。

 

 

脳みそは自分を守ろうとするので、苦しかったことは忘れようとしますし、ある程度その機能は使えば良いと思いますが

 

 

記憶は忘れていても、感情と体にはその反応がでます。まちがいなく。

 

 

だから、行動が止められるのです。

 

 

だから、やりたいことが、やれないの。やりたいと思っているのに。

 

 

私は、この自分が手放したいと思っている癖みたいなもの。

 

これを、みんなの宝物に変えたいと思っています。

 

 

決して悪いものじゃない、

 

 

まぁ、正直、、自分の中から逐一それが顔を出すとき、めんどくさいし鬱陶しいと思うこともありますが笑

 

 

なんていうか、、、

 

 

 

 

 

 

 

しょうがないニヤニヤ。。。

 

 

 

この一言に尽きるように思います笑

 

 

だって、それが自分だし、そのめんどくさい自分がなければ、今のあなたは多分いないのです。

 

 

でも、きっと、もう次のステージへ進む時がきていると思うから、

 

 

次は、過去の自分を守るために生きるのではなく、

 

未来に可能性を拓いていくあなたを作りたい。と、私は思う。

 

 

結構いい景色ですよ。

 

新しいものとたくさん出会えます。

 

 

少し勇気はいるけれど。

 

 

強くなればなるほど、世界に対して優しくなれるし、怖いものも少なくなっていく。

 

 

この強さは、なんていうのかな、、ドーンと強い!っていう感じではなく、

 

光みたいな感じ?

 

 

柔軟さがあり、優しいです。

 

 

私は今でもまだまだ未熟で、間違ったり、失敗したりすることもあるけれど、

 

 

世界に対して優しくなれたことが一番うれしかった。

 

 

まだ、自分本位なこともたくさんあるけど、

 

 

保身ではなく、だれかのために一生懸命に生きることができる自分と出会えたことが

 

 

今、何より幸せです。

 

 

 

香り師ってそういう世界です。

 




こないだカフェにふらりと寄ったら、スリッパだった件、、

 


 

 

 

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