ゲイ業界には、「2丁目に捨てるゴミなし」という
有り難い(?)格言がある。
どんなに一般的から逸脱したビジュアルのオトコでも
ゲイの世界では必ず需要がある、という意味である。
ゲイにデブ専や老け専、誰専などが多い、ということで
それは証明されている──
──はずだったんだけど、
そのゲイ業界でも、“モテ筋”から逸脱しているワタスは
かなりその言葉を疑っている。
同じく“モテない街道まっしぐら”のキムコさん(女装家)とは
昨晩、その話でおおいに盛り上がった。
キムコさん:「アタシ、捨てられるゴミはあると思うんだよね」
ワタス:「うん、あの言葉はウソだと思う」
キムコさん:「ほんとそうよねー」
ワタス:「例えゴミを拾ってくれる人がいたとしても、
それが乞食じゃ意味ないじゃない?」
キムコさん:「そう! アタシたちは
王子様に拾ってもらいたいのよね!」
ワタス:「でも王子様は、ゴミをあさったりしないんだよ!」
とはいえ、短髪、ヒゲ、筋肉などの
“男記号”さえ身にまとってしまえば、
この業界、案外単純に男日照りから卒業できるものなのだ。
でも、ワタスやキムコさんは
女性性が強すぎるせいなのか、覚悟が足らないだけなのか
“男記号”が、どうしてもアイデンティティにはなりえない。
たとえ、短髪ヒゲマッチョになってモテるようになったとしても
今度は、ワタスはワタスを嫌いになってしまうワケだ。
うーん、これが難しい・・・。
モテを取るか、自分らしさを取るか。
それが問題だ。
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